国土交通省が4月から導入したi-Construction対応型工事の「ICT土工」が、現場で稼働を開始した。受注者がICT土工の導入を希望した北海道開発局発注の道路改良工事、北陸地方整備局発注の堤防対策工事の2件で6月からICT建機による施工が始まった。国交省は2016年度中に直轄工事約410件でICT土工を発注するとともに、全都道府県で合計200カ所に上る講習・実習を開くなど、ICT土工に熟練した技術者・技能者の育成も急ぐ。
4月から直轄事業に本格導入されたICT土工は、ドローンによる写真測量で得られた3次元データを使い、ICT建機を使って自動制御により施工する。3次元データを活用することで、出来形管理や検査の効率化することもできる。
A・Bランク対象の予定価格3億円以上の土工では、ICT土工の実施を発注者が指定する「発注者指定型」、予定価格3億円未満で土工量2万立方b以上の工事は、ICT土工を採用した際に総合評価方式で加点する「施工者希望T型」とする。2万立方b未満の土工は契約後に施工者の提案でICT土工を導入する「施工者希望U型」とする。ICT建機のレンタル費用など、必要経費は発注者が負担するほか、工事成績で加点評価の対象にもなる。
http://www.kentsu.co.jp/products/digital.asp" target="_blank" style="text-align: right;">収録建設会社数は14万社!16年6月現在の経審データはこちら
ドローンが拓く未来
トライポッドワークス(宮城県仙台市)の佐々木賢一社長が、京都精華大学でドローンの可能性について解説。「最新のデバイスであるドローンは可能性を秘めている。今の延長ではなく、将来は自動・安全といった点で世の中が変わる」と建設の未来を示した。
ニチイコンサルタント 新入社員ドローン操作研修
ニチイコンサルタント(愛知県一宮市)は4月26日、知多市緑浜町の名古屋港管理組合の管理地内で、新入社員のドローン操作研修を行った。
操作研修は2016年度新入社員研修の一つとして実施。航行マニュアルを確認し、ドローンの上昇・前後左右への移動、写真撮影、着陸など基本操作を行った。4人の新入社員は最初は緊張したようすだったが、やがて自由に操作できるようになった。
同社は、現在ドローン3台を土量管理、工事現場の撮影、地形の3D化などに活用している。5月に4台目のドローンを導入する予定。実際の業務で積極的に活用することで、全国的に導入過渡期のドローンの可能性を模索する考えだ。また、定期的に研修を行い、若手へ技術継承し、発注者のさまざまな要望に応えたいとしている。
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JMSAドローン活用セミナー開催
日本マルチコプター安全推進協会(JMSA)は6月8日、業務でのマルチコプター活用(予定)をしている者を対象にJMSAドローン活用セミナーを大阪市内で開き、150人以上が参加した。
基調講演では、大西有三氏(関西大学客員教授)がJMSAの紹介と土木分野でのドローンの利活用をテーマとし、ドローンの安全運用の重要性などを呼び掛けた。また、建設ITジャーナリストの家入龍太氏が国土交通省のi-Construction政策を支える建設業のドローン活用技術について講演した。このほかにアミューズワンセルフ(大阪市)がドローンによる測量技術の説明を行った。
ジツタ中国岡山店 5月19日にドローン有効活用セミナー
ジツタ中国岡山店(木山英治店長)は、5月19日にコンベックス岡山でドローンの有効活用セミナーを開催した。午前10時から午前11時30分までが測量業者向け、午後1時から午後4時30分までが土木施工業者向けのCPDS認定セミナー(4ユニット)。ドローン操縦の疑似体験ができるフライトシュミレーターも行い、定員は測量業者向けが30人、土木施工業者向けが40人で、参加費は無料。セミナーでは、福井コンピュータが測量における3次元データの活用、編集および図面作成等、土木施工での3次元データの活用および4D施工の現場見える化について説明するなど、3社が講師を務めた。
UAVの取り扱いなど講義 福井コンピュータ
福井コンピュータ(福井県坂井市)は7月8日、都内で「i-Constructionソリューションセミナー」を開催し、建設コンサルタントやゼネコンの実務担当者ら約120人が参加した。
同社関東営業所の大野治郎所長は「i-Constructionの進行にはスピード感がある。国土交通省の施策やUAVを活用した3次元測量、3次元データの活用法などセミナーに盛り込んだ内容を少しでも通常業務に生かしてほしい」とは話した。
セミナーでは、同社の鈴木聡氏=写真=が国土交通省の施策について解説したほか、Dアカデミー(横浜市)の依田健一氏がドローンの取り扱いについて、航空局への申請や飛行の際の注意点などを講義した。またYDN(やんちゃな土木ネットワーク)の大矢洋平氏らが登壇し、空撮画像からの3次元データ活用について事例を交えて紹介した。
福井コンピュータ 三重会場でセミナー
福井コンピュータ中部営業所は、「全国i-Constructionソリューションセミナー2016in三重」を6月21日、津市内で開催し、約120人が参加した。
平林恒治所長によるあいさつに続き、i-Constructionについて概要を説明した。
セミナーでは、国土交通省が公表した15の新基準と検査の解説、実演によるドローンの取り扱いや航空局への申請手順、空撮画像から3次元データの事例紹介などを行った。
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