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技術士、IEAの「エンジニア」相当に

2015/2/3 

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今後の技術士制度の在り方について検討している文部科学省の科学技術・学術審議会技術士分科会(分科会会長、野間口有・三菱電機相談役)は2日、中間報告をまとめた。「技術士資格の国際的通用性の確保が喫緊の課題」との認識を示し、「IEA(国際エンジニアリング連合)が定める『エンジニア』に相当する技術者を目指す者が取得するにふさわしい資格とする」とした目標を提示。「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)を明確にして、第1次試験と第2次試験両方の在り方を見直すことが適当と結論付けた。
 技術者のキャリア形成過程での技術士資格の位置付けについては「実務経験10年程度超の段階で、民間企業などの技術者が技術士制度(第2次試験)を活用して資質向上を図ることが望ましい」と指摘。高等教育機関などを卒業した民間企業などの技術者は「第1次試験を活用して技術者としてのキャリアをスタートさせることが望ましい」との考えを示した。
 技術士に求められる資質能力については、IEAの「専門職として身に付けるべき知識・能力」(プロフェッショナル・コンピテンシー)を踏まえ策定することが重要と強調。今後の第1次試験は、IEAの「卒業生として身に付けるべき知識・能力」を模範として、また日本技術者教育認定機構(JABEE)の認定基準を参考として見直すよう促した。
 具体的には、基礎科目では科学技術全般の基礎知識に加えて、エンジニアリングデザイン能力とプロジェクトマネジメント能力の有無を確認。適性科目ではチームの一員として役割を果たす能力、社会と効果的なコミュニケーションを行う能力、生涯を通じて継続学習に取り組む心構えと能力を確認するよう求めた。
 一方、今後の第2次試験については、技術者が「問題の本質を明確にし、調査・分析することによって、その解決策を導き出し、遂行できる能力を確認する」ことが適当と指摘。課題を把握、調査・分析して解決策を導き出すまでの過程で「多様な視点から論理的・合理的に考察できるかどうか確認する程度とすることが適当」とした。
 具体的には、受験申し込み時に、これまでに従事した業務の内容▽業務を進める上での問題や課題▽技術的な提案や成果、評価および今後の展望―などを記載した「業務経歴票」の提出を求めた上で、筆記試験では、汎用的な専門知識のほか▽応用能力、問題解決能力▽課題遂行能力の有無を確認。口頭試験では、倫理的行動力▽利害調整能力▽コミュニケーション能力▽問題解決能力▽課題遂行―などを問う。
 文科省は、名称独占資格である技術士資格を見直すには、他の国家資格と類似性などについても比較検討する必要があると考えており、資格取得後の継続研さん(CPD)の在り方も含め、引き続き制度設計の検討を進めていく。


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