人物テレビ　岡市光司熊谷組関西支店長｜建設ニュース　入札情報、落札情報、建設会社の情報は建通新聞社

2017/4/25 大阪

岡市支店長.

「全社の売り上げの２割を受け持つ中核支店。総力戦で挑んでいきたい」。抱負を聞かれてよどみなく答える姿は冷静で理知的に映るが、実はラグビー部出身の体育会系。支店がある大阪市西区は、サントリーの前身「鳥井商店」創業の地でもあり、「上司は『やってみなはれ』、部下は『見とくんなはれ』の精神で、支店を盛り上げていきたい」と熱く語る。
　関西支店の土木畑一筋32年。片福連絡線（現ＪＲ東西線）のトンネルシールド工事や関西電力の淀川横断シールド工事など数々の現場を指揮する中で頭角を現した。実家が建設業だったこともあり、祖父と父の後を追うように土木の道に進んだ。「なんだかんだ言っても建設業には夢がある」と語る目には一点の曇りもない。「若手職員にはどんどん現場経験を積んでもらって、建設業の楽しさを知ってほしい」。ものづくりに魅せられた自身のスピリットを伝承していくことも重要な役割と位置付けている。
　昨年１年間、東京本社の土木事業本部副本部長を経験したことで、関西支店のポテンシャルの高さを再認識することができた。「戦う土壌は十分にできている」。ふるさと関西の市場で真っ向勝負を挑む覚悟だ。（大阪支局＝永井孝明）

略歴　１９８４年京都大学工学部土木工学科を卒業後、熊谷組に入社。関西支店土木事業部土木部長、支店次長兼土木事業部長を経て、２０１６年執行役員本社土木事業本部副本部長兼土木部長に就任。17年４月から現職。57歳。枚方市出身。