幸せになる団地づくりを UR村上部長
2017/5/22
「楽しみを一つでもみつける」「多くの人と知り合う、できれば自分の仕事とは異分野の人と多く交流する」「自らの頭で考えて実行する」。5年前に東日本都市再生本部で初めて部長に就任した時から、部下に説いてきたことであり、自らにも課してきた。5年ぶりの賃貸住宅部門となるが「部署が違っても仕事を進めていく上で重要な考え方。引き続き大事にしていきたい」と語る。
団地は子供の頃の原風景。中学までは武蔵野市内の団地に住んでいた。「桜並木や住棟間のオープンスペースでの野球、団地集会所でのイベントなどは、ふるさとの思い出」と話し、団地再生を推進する部署への就任に当たっては「ワクワクすると同時に、課された責任の重要性を感じている」。
景気拡大もあり、都市再生の動きは活発だ。その中で「IT化が進む中、在宅勤務やサテライトオフィスといった動きが今後どのように進展していくのか。20〜30年後には今のオフィスのような形態が大きく変わっているかもしれない」とし「ただ、住宅はなくなることはない。必要なものを作り上げていき、幸せになる団地づくりを目指したい」と話す。
公団に入って最初の10年間は造園設計に携わった。アイランド新宿やファーレ立川を整備している時期で、ファーレ立川ではパブリックアートを形作る際に、初めてコーディネーター制を導入。それまではアーティストと直接コンタクトを取っていただけに新鮮な取り組みとして印象に残っている。(羽田勇司)
【略歴】
85年3月千葉大学園芸学部造園学科卒業、同年4月に住宅・都市整備公団採用。05年UR都市機構東日本支社業務第二部建替計画第2チームリーダー、12年東日本都市再生本部第3エリアマネージャー、15年東日本都市再生本部事業企画部長を経て4月1日から現職。56歳。東京都出身。
建通新聞をご購読いただいていない方へ
建通新聞とはこんな新聞です!!
「信頼と実績」建通新聞の購読 建設産業界の専門紙。完全な地域密着の報道を心がけ、読者に最も必要な情報を的確に伝える本紙。各支局の記者たちが足で探し、目で確かめ、報道する。読者が今、どんな情報を求めているのか、建設産業界の新聞として何を伝えていかなければならないのか、その地域に即した内容を伝えている。
特集コーナー
このコーナーでは、入札情報関連の話題や建設業界注目の情報、工事ニュースなどを取り上げます。