市川晃氏(いちかわ・あきら=住友林業社長)
2018/6/21
◆18日に発生した大阪北部地震。「今回は縦揺れが中心で家は倒壊しなかったが、横揺れが来たら多くの住宅が危ない」。ただし「木造住宅が地震に弱いのではなく、建て方の問題だ。きちんと建てた家や補強した家は、倒れない。まずは耐震診断をしてほしい」。
◆戦後、そして高度成長期に住宅の量の確保を優先し、急いで建築した耐震性能の低い住宅がいまでも多く残る。「ブロック塀など外構も含めた住宅まわりを見直し、安全で安心な環境づくりに取り組むべき。個別の住宅の話ではない。まち全体の問題だ」。さらに、「空き家問題でもある」。
◆住宅市場でリフォームの分野は6・2兆円規模を維持する。しかしその中身は「機器の入れ替えや設備の交換、内装改修など快適性≠フ追及が中心」と分析。「本来改修すべき構造に関わる部分への投資は、全体の11〜12%にすぎない。まったく不十分だ」と危機感を募らせる。
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