久保田敏嗣氏(くぼた・としつぐ、オールライナー協会 新会長)
2018/8/16
オールライナー協会が設立して25年目を迎え、6月の総会で会長に就任した。「これまでの取り組みを継承しつつ、多くの課題に対処していきたい」と話し、「専門職の育成やさらなる技術的開発と短時間で施工可能な材料開発など、若い世代が魅力を持ち、職人が誰でも簡単に施工できる工法として改善を進めたい」と抱負を述べた。
管更生の需要は都市と地方で格差があるとし、「年々、協会員が増加し330社以上の組織になったが、会員になっても受注する機会に恵まれない地域もある。現状を打開する方向性を皆さんと考えていきたい」と、全国組織としての課題に直面している。
発足時から組織運営に関わり、苦難を乗り越えてきた。8社からスタートした時代を懐かしみ、「当初は全く相手にしてもらえなかった。新しい工法を認めてもらうため、『地球に優しく、早く、誰でも、確実に』を合言葉に必死にアピールした。最近、軌道に乗ってきたと感じる」と語る。
各支部では若い世代の支部長が誕生している。「組織の世代交代が進む中、多くの意見を吸い上げてより良い組織にしていく」と決意を表し、「どこの会社組織も若手の入職者が減少し、定着率も低い。魅力ある組織の構築が急務だ」と危機感を抱く。組織としての未来図を見据えながら、与えられた任期を全うし、協会が発展するために尽力する。
「昔は娘たちとアウトドアによく出掛けた。次は孫と出掛けたい」と笑顔を見せた。(地方建設記者の会・建通新聞社中部支社=徳山貴史)
【略歴】工学院大学電気工学科卒。84年日立土木興業(現・日立テクノス)入社。12年オールライナー協会中部支部長、17年日立テクノス取締役副社長、18年6月オールライナー協会会長就任。茨城県出身、64歳。
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