学校法人大阪経済大学が創立80周年記念キャンパス総合整備事業の4期工事として建設を進めていたND館が完成、きょう9月17日に竣工式を迎える。
ND館は高さ45bで既存校舎と比べ10b近く高いため、遠方からも目立つ建物だ。東西南の3校地を接続するデッキ(歩道橋)が完成すると、その結節点がND館前の広場にあり、文字通り大学キャンパスの中心校舎となる。キャンパス総合整備事業はND館の完成でヤマ場を越える。大阪経済大学のキャッチフレーズである「つながる力」を実現するキャンパス総合整備がまもなく実を結ぶ。
「ND館は、創立80周年キャンパス総合整備事業の4期工事に当たり、キャンパス全体のシンボル的な建物に位置付けています。このND館をメーンに、図書館や事務研究棟、学生会館・体育館などがある東西南の三校地を2階部分でつなぐ校地間接続デッキが完成することで、長年の課題であった三校地一体化を図ります。これがキャンパス全体に大きな活性化を生むと考えています」
「大学は学生が主役です。その学生生活をどう演出できるかという視点に立ち、キャンパス整備を進めてきました。先に完成した学生会館や余裕のある図書館をはじめ、カフェやコンビニなど授業用以外施設も充実し、その上にND館の完成で一日居ても飽きないキャンパスになると思います。学生には授業を中心に知的な判断能力を増進させるとともに、友達をつくり、けんかをしたり、恋もしたり、しくじったりしながら20歳前後の4年間を過ごして総合的に成長してほしいのです」
「施工者の選定は、1期工事以来『設計施工一括コンペ方式』を貫きました。それは、自分の家を大工さんと話し合いながら作り上げるように、ゼネコンの各部門担当と私たちが全過程で意見を交わし、作り上げることができると考えたからです。私たちがこの度選んだのは大成建設の安定感ある提案であり、プラスして大階段をはじめ『楽しい』提案をしてくれたフジタのアイデアでした。ただ、選ばれなかったゼネコンも含め1期工事選定以来参加していただいた企業すべてに感謝したい気持ちです。また、きんでん、大阪城口研究所、三建設備工業と設備関係の企業にも重要な仕事を担っていただきました」
「キャンパス総合整備事業としては4期工事、ND館の完成で一区切りが付きます。今後は、教育改革をさらに追及するために、完成したND館を核にキャンパス全体をどう活用していくか、現状の教育改善を積み上げながら、本学の価値向上に取り組んでまいります
■事業主体 | : | 大阪経済大学4期棟新築工事 |
■建築主 | : | 学校法人大阪経済大学 |
■工期 | : | 2012年9月26日〜2013年9月17日 |
■規模 | : | 鉄骨造8階建て延べ12369.85平方b |
■建設地 | : | 大阪市東淀川区大隅2-15-1、2 |
■設計者 | : | 大成建設、フジタ |
■施工者 | : | 大成建設、フジタ |
大阪経済大学4期棟 (2012/08/24 民間初期情報)
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