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新香川県立中央病院が完成

〜14年3月に移転開院〜

 

香川県立中央病院


急性期医療に機能特化、専門高度医療センターの設置、3次救急医療に重点化

 
香川の医療高度化と急性期医療への機能特化など本県の基幹病院としての使命・役割を担う県立中央病院が生まれ変わる。
高松市番町5丁目の県立中央病院の老朽化対策と耐震性の確保、医療ニーズの多様化や医療提供体制の変化などを踏まえ、高松市朝日町に建設中の新県立中央病院が昨年末に完成し1月26日に開院式を迎える。今後3月4日から新病院で外来診療が開始される。
がん・心疾患・脳血管疾患に対応した三つの専門医療センターを新たに設置し「ノバリスTx」や「PET―CT」などの最新型医療機器を導入。同センターにそれぞれ内科系と外科系診療科を集積し放射線や検査・薬剤などの医療技術部門と一体で対応する。急速に病態が変化する時期に集中的に医療が行われる急性期医療に機能を特化し医療の高度化も行う。
また、県内医療体制の機能分化と連携をベースに重篤患者を中心に受け入れる三次救急医療に重点化し、「命を守る」救急医療体制を引き続き実施していく。

 

総合受付外来受付

スタッフステーション1,2

エントランスプレイルーム



津波・高潮対策など防災対策を拡充
〜災害対策と入院患者への配慮を同時に実施〜


Interview

 香川県立中央病院は、2011年3月に着工した直後に東日本大震災が発生した。当初計画より災害時の医療拠点となるべく防災対策は設計上講じていたが、県は地震災害に対する想定の見直しを行い、防災対策を追加した。液状化対策として静的締固め砂杭工法(SAVEコンポーサー工法)を採用し、建物下部には地盤改良杭4453本を打設したが、追加工事として建物周囲に3184本の追加打設を行った。津波・高潮対策として建物床を周囲地盤より3・3b高く設計していたが、追加工事で更に1b高い4・3bとした。

建物地下には免震層を設置、3種類の免震装置を多数設置している。ボールベアリングで水平方向の揺れに備える十字型直動転がり支承が70基、鋼板とゴムの積層により垂直には固く、水平には柔軟に変形する天然ゴム系積層ゴム(RB)を42基、天然ゴム系積層ゴムに鉛部材を入れることで振動時の変形を減衰させる鉛プラグ入り積層ゴム(LRI)115基を各所に設置。建物高層部東西端には、建物自体の揺れエネルギーを吸収する減衰こま(RDT)を20基設置している。

災害時のみならず、日々の高度・重症緊急医療を支える同病院は、病室のベッドからも窓の外が見られるよう窓下の腰壁を低く抑えたり、症状にあわせて一部病室の戸をどちらからも開けられる折り戸にするなど、流し台や棚、スイッチに至るまで入院患者への配慮がなされている。


ヘリポート多目的室

 



経 緯
〜基幹病院としての使命・役割を再検討〜

 新中央病院は老朽化対策と基幹病院としての使命・役割を再検討するため、2003年4月に「香川県立中央病院ありかた検討委員会」を設置。04年3月に同委員会から知事あてに「中央病院のあり方に関する意見書」が提出された。
09年10月に新病院の基本設計、10年6月に実施設計が完了し11年1月に施工者と契約締結。
同3月に起工式を行い工事着手した。また、11年3月に発生した東日本大震災被害状況を受けて同8月に新中央病院の防災対策の見直し案を取りまとめた。

医局リハビリテーション

手術室

手術室2病室(4床室)

 

概要


■事業主体 香川県立中央病院建築工事
■建築主 香川県病院局
■工期 2011年3月5日〜13年11月29日
■建設地 高松市朝日町1-483-1
■設計 轄イ藤総合計画
■施工者 前田建設工業梶E小竹興業梶E轄$シ工務店特定建設工事共同
企業体
■敷地 面積 6万2146・84u
■建築 面積 1万1471・02u
■延べ床面積 4万4934・36u
■本   館 RC・SRC造(一部S造)11階建て(搭屋1階)
■免震 装置 鉛プラグ入り積層ゴム支承115基、天然ゴム系積層ゴム支承
42基、十字型直動転がり支承70基
■減衰 装置 減衰こま(RDT)20基
■昇降 設備 エレベーター12基、小荷物用エレベーター1基、エスカレーター
2基
■付帯工作物 マニホールド棟、オイルタンク、受水槽、液酸タンク、ガスガ
バナー
■外構 工事 囲障工事、屋外排水設備工事、舗装工事、駐輪場・バイク置場
工事(2基80㎥)、庇(駐車場内歩道部)
■建物 用途 病院/23科目、病床数531床、駐車場(患者用)472台、
駐輪場約200台


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