静岡県農林技術研究所果樹研究センター庁舎・温室が完成｜建設ニュース　入札情報、落札情報、建設会社の情報は建通新聞社　中央

　静岡市清水区茂畑地区の県営畑地帯総合整備事業地内の創設非農用地に、新しく静岡県農林技術研究所果樹研究センターの庁舎・温室が完成した。施工は、建築工事が鈴与建設（静岡市清水区）、電気設備工事が大和電機製作所（静岡市清水区）、機械設備工事が光陽エンジニアリング（静岡市駿河区）。設計は高橋茂弥建築設計事務所（静岡市葵区）。
現在、果樹研究センターは静岡市清水区駒越西にあり、10月には落葉果樹科（浜松市）と統合し、完成した新庁舎等に移転する。
約5.4�fの敷地には、庁舎、付属棟、22区画のほ場（3.2�f）、12棟の温室が整備され、今後も果樹産業の研究拠点として、果樹農家の生産を支援していく。

　農林技術研究所果樹研究センターは、昭和15年の開設以来、静岡市清水区駒越西にありましたが、平成27年10月に浜松市にある落葉果樹科と統合し、静岡市清水区茂畑地区の県営畑地帯総合整備事業地内の創設非農用地へ移転します。
清水区茂畑地区は、カンキツの一大生産地であるとともに、新東名高速道路清水連絡路にある清水いはらインターチェンジからも近く、県内全域からのアクセスが容易となっています。
静岡県は、新センターの敷地（約5.4�f）に庁舎及び2つの付属棟に加え、22区画のほ場（3.2�f）及び12棟の温室を整備いたしました。
庁舎棟には20ＫＷの太陽光発電設備を設置し、使用電力量の半分程度を賄うことが可能となっています。また、庁舎1階には、建具や腰壁等に県産材を多用することにより、温もりのある雰囲気で来庁される皆様をお迎えすることとなります。
1階は、東側に事務室、大会議室、農林大学校果樹分校教室等を配置し、西側には実験室を設けました。2階は、実験室を中心に、図書室等を配置しました。今回、新設した2つのオープンラボでは、県民の皆様との交流や民間企業の方々との共同研究への利用が期待されます。
一方、温室各棟には、温室内で実施する研究に適した温湿度管理、かん水等の設備が整備され、新しい品種の育成や環境にやさしい栽培技術の開発が行われるものと期待しています。
今後とも、新センターは、本県の果樹産業の研究拠点として、省力化・低コストで安定生産に資する技術の開発等を通し、果樹農家の方々の生産を支援してまいります。

1階（玄関ホール　大会議室　センター長室　事務室　実験準備室　分校実験室　分校教室　オープンラボ―　分光分析室　天秤室　機能性加工実験・生理実験・果実分析室　更衣室）

2階（組織培養実験室　遺伝子実験室　病理実験室　培養実験室　薬品保管庫　農薬実験室　害虫天敵飼育室　害虫天敵調査室　非破壊分析室　走査電顕室　オープンラボー2　クロマト実験室　施肥実験室　ドラフト室　中会議室　小会議室　図書室　トイレ）

■設計／高橋茂彌建築設計事務所（静岡市葵区）

＜庁舎＞

＜温室＞

＜電気設備工事＞

＜機械設備工事＞