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(2017/02/28)

担い手育成・確保が急務

2016年12月に開かれた第8回中部圏建設担い手育成ネットワーク会議の様子

 

 「炎天下にもかかわらず職人の方々が黙々と働いている姿に憧れた」。愛知県建設業協会が2016年夏に開催した「高校教師と保護者現場見学会」に参加した工業系高校生の保護者の感想だ。人口減少社会の中、国の労働力の減少が顕在化している。特に建設業の若年労働力の減少と高齢化の波は他の産業と比べても顕著である。
このような中、愛知・岐阜・三重の各建設業協会は例年、高校生や高校教師・保護者の現場見学会、座学と実習を組み合わせた特別教育、ビジネスマナー、建設工業系教師のスキルアップセミナー、そして高校生のインターシップの開催など、ほぼ通年で若年入職者の確保に向けたスケジュールを組み、取り組みを強化している。
また、建設業団体と教育機関で構成し国土交通省中部地方整備局が支援する中部圏建設担い手育成ネットワーク協議会では、専門工事業団体と実施した「合同新人研修会」、3回目となった「建設若者塾」、そして、建設専門工事業団体がブース展示し先輩技能者が実践学習の指導を担った「合同体験フェア」と、国、建設業団体、教育機関が一体となった取り組みを展開した。
国土交通省中部地方整備局の横山克人建政部長は、2016年名古屋市で開かれた建設若者塾で、「自信と誇りに満ち建設業で働く姿は格好いい」と参加した若者を激励した。建設産業専門団体中部地区連合会の石原義幸会長は「気が付いたら全てに手を打つ」と、若年者の入職を後押しすることを約束した。3県の建設業協会と中部圏担い手育成ネットワーク協議会の1年間の懸命な取り組みを追った。

 

中部圏建設担い手育成ネットワーク協議会


建設専門工事業合同体験フェア

合同新人研修、若者塾など展開

中部圏建設担い手育成ネットワーク協議会が主催する内装仕上げ工事合同新人研修会が、2016年の4月に5日間の日程で開かれた。全国建設室内工事業協会中部支部と中部建設インテリア事業協同組合から応募のあった40人が名古屋市に集まり、軽量鉄骨、ボード、クロス、床などの工種ごとに7グループに分かれ実習。壁紙やタイルカーペットなどの材料に触れながらメーカー各社の話に耳を傾けた。
今回参加した40人は約70人の応募者の中から選ばれた。このうち18歳が14人で女性も6人参加した。女性参加者の1人は、「初めは男社会で無理かなと思いました。でも、入社した会社のデモンストレーションで先輩職人のクロス仕上げを見て、やっぱりクロス職人になりたいと決意しました」と話してくれた。
中部建設インテリア事業協同組合の井之上隆之専務理事は、「会社の枠を超えた仲間意識が芽生え、同年代で助け合い、励まし合えるつながりをつくる機会にしてほしい」と開催意義を話した。
同年5月には、同協議会が主催する「第3回建設若者塾」が2日間にわたり名古屋市で行われた。東海4県の若手技術者や技能者42人がグループディスカッションや建設現場見学会などを通じて、建設業についての職業観や就労意識を共有したほか、同世代のネットワークづくりの場となった。
1日目は25社から参加した42人(女性6人)が6グループに別れオリエンテーションを行った後、四日市港臨港道路(霞4号幹線)整備事業の現場を視察した。参加者はこの現場見学会で学んだ点、現場施工のポイントなどを模造紙にまとめグループごとに発表した。2日目は、中京大学経済学部の内田俊宏客員教授とDOSUCO技術士事務所の松谷孝広社長が講演した。
同協議会と愛知県建設業協会は2016年5月、名古屋市で「建設専門工事業 合同体験フェア」を開いた。「明日のスペシャリストの育成を目指して」をテーマに、建設専門工事に対する理解を深めてもらうことが狙いだ。
市立工芸高等学校建築システム科に在籍する40人の生徒による型枠・内装工事の実技体験では、型枠工事班と内装工事班に分かれ釘打ちや接着剤塗りに挑戦。先輩の仕事ぶりに見入った=写真。
会場中央に設けられた交流ゾーンでのランチタイム交流会をはさみ午後は、実習体験、専門工事業界からのプレゼンテーション、高校教諭からの業界説明が行われた。
国土交通省中部地方整備局の横山克人建政部長は同協議会の会議で、「自信と誇りに満ち働く姿は格好いい。新しい建設業界を支える皆さまがさらに若い力を育ててほしい」と激励した。


愛知県建設業協会


高校教師と保護者合同現場見学会を開催

教師と保護者合同現場見学会を開催

「夏季の厳しい労働環境を体感できた」「職人の方々が黙々と働いている姿に憧れた」―。愛知県建設業協会(コ倉正リ会長)が2016年8月26日に開いた「高校教師と保護者合同現場見学会」での教師と保護者の感想だ。これには高校教師19人、工業系高校で学ぶ生徒の保護者7人の合計26人が参加した。
午前に訪問したのは、春日井市の発注で、徳倉・長谷川特定建設工事共同企業体が施工する「知多配水場築造工事」現場。当日は浄水処理施設や排水処理施設の床スラブなどの躯体構築中で、職長含め56人の作業員が、ファン付空調服を身にまとい炎天下での作業を続けていた。
午後に訪問した現場は、清須市の発注で名工建設が施工する「清須市本庁舎増築・改修工事」。一行は1階に設置された柱頭免震装置を見学した。高校教師らから「なぜ柱頭免震装置か」「耐用年数はどれくらい」「取り替え方法は」などと質問が続いた。
同協会がこの見学会の後に行ったアンケートでは、建設業は魅力があり就職させたいと考えている教師が19人中18人、保護者が7人中6人いることが分かった。また、進路については、生徒の希望を重視すると応えた教師が9人、父母を重視するが2人と、生徒の希望を重視しながらも父母の意見も参考にする状況が浮き彫りとなった。
同協会では本年度、高校生出前事業を6回(475人)実施した。夏には、会員各社のインターンシップに参加するよう50人を超える高校生の背中を押した。そして、富士教育訓練センターで行われた教育訓練研修会(サマースクール)には30人を送り出した。また、10月には建設系高校教師を対象としたスキルアップ研修を行うなど、生徒・教師・保護者の三方から入職環境を整える仕組みを整えている。
そして、本年3月10日には、3回目となる建築系・土木系の学生や社会人を対象とした合同企業説明会を名古屋市内で開催する。


岐阜県建設業協会


女性のための建設現場潜入バスツアー

女性だけ≠ノ着目した企画立ち上げ

岐阜県建設業協会(佐竹武会長)は、担い手確保や育成に向けた2016年度の新たな取り組みとして、女性の入職促進を目的とした女性だけ≠ノ着目した現場見学会や意見交換会を企画した。
現場見学会は、これまでの開催方式に加え、高校生以上の女性だけを対象にした「女性のための建設現場潜入バスツアー」を2016年8月に初めて企画した。25人が参加し、土木や建築の現場で最新の技術を体験した。参加者に聞くと、「更衣室の設置、福利厚生の充実、生活感の維持など、女性が働きやすい現場環境はありがたい」「現場に対するイメージが良くなった」「有意義な一日だった」などと好意的な感想が寄せられた。
女性技術者・技能者意見交換会は「ぎふけんせつ小町の座談会」と題して2016年11月に開かれた。建設業で働く女性や工業高校の女性教員ら15人が参加して女性が働きやすく活躍できる職場づくりについて語り合った。参加者からは「徐々に職場環境が整ってきている」といった意見も出たが、さらなる魅力発信が必要といった課題も挙がった。
岐建協が岐阜県などと共催して16年度に取り組んだ事業は、「工業系高校教員との意見交換会」や「現場見学会」、「女性技術者・技能者意見交換会」、中学生を対象とした「職場体験研修サポート事業」、高校生を対象とした「インターンシップ」と「資格取得研修会」の他、「雇用改善パトロール」、「建設業で働く県内学校OBによる就職支援サポート事業」など。
10年度から取り組んでいる工業系高校教員との意見交換では、2016年8月に教員33人と協会員企業から28人が参加し、土木系と建築系の2グループに分かれて「建設業の魅力を向上・発信させるために、企業と学校がともにできることは…」と、「離職率を下げるための方策」について話し合った。


三重県建設業協会


三重建協 25回目を迎えた建設現場見学会

支援事業で実践的な集合研修を

三重県建設業協会(山下晃会長)は、将来の建設業を担う優秀な人材の確保・育成を最重要課題とし、入職者の定着を図るための研修や、高校生に対して建設業への理解を深め、イメージアップを向上させるための施策に取り組んでいる。
2016年度は、建設業への若年技能労働者の入職・定着への取り組みを促進するため、厚生労働省の「地域創生人材育成事業」を活用した助成制度「建設業参入支援事業」を実施した。三重県を通じて同協会が受託し、企業内研修、集合研修(企業外研修)に係る費用を助成した。集合研修には、県内に主たる営業所がある企業5社に採用され試用期間中の9人(18〜23歳)が参加した。第1回(16年11月開催)が「ビジネスマナー」、第2回(16年12月開催)が「安全講話」と「足場の組み立て等の業務に係る特別教育」、第3回(同開催)が「丸のこ等取扱作業特別教育」、第4・5回(1月開催)が「CADを活用した図面の作成方法」をテーマに、座学と実習により実践的な内容を学んだ。
「高校生建設現場見学会」は今年25回目を迎え、16年10〜11月に、三重県内の高校8校と工業高等専門学校1校の計9校、338人の生徒が延べ18現場を見学した=写真。重機操縦実習や測量器体験など実践的な体験で身近に感じてもらう取り組みを行った。生徒からは、「土木工事は地域社会の発展に貢献しているやりがいのある職業だと実感できた」などの感想が聞かれた。
「高校生インターンシップ」では、四日市工業高校、伊勢工業高校、四日市中央工業高校の2年生、計46人が地元企業で実習体験を行った。
富士訓練センターでの「高校生安全衛生教育(職業体験学習)」では、四日市中央工業の3年生24人が8月に5日間をかけて、移動式クレーン資格試験に臨み全員が取得した。この他、高校生を対象にした「3級建設業経理事務士特別研修」では、3校の生徒、計48人が受講した。

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