静岡県立西部特別支援学校が完成し、4月に開校を迎える。
車いすや歩行器を使用する児童・生徒のため、廊下の幅やエレベーター、食堂などゆったりとしたつくりとなっている他、教室や体育館などに県産材を多く使用し温かみのある校舎となっている。また、太陽光発電やLED照明を備え環境にも配慮した。
一人一人の教育的ニーズに応じた丁寧な教育の場として、幼児・児童・生徒が伸びやかに成長することが期待される。
静岡県教育委員会教育長 木苗直秀
待望の静岡県立西部特別支援学校の新校舎が完成し、2017年4月に開校を迎えます。本校は、県西部地区に住む肢体不自由の児童生徒が通う学校です。
今までの校舎は建築から50年以上が経過していましたので、「より良い教育環境を」との思いから、医療機関が近くにある浜松湖北高等学校(旧引佐高等学校)の三方原農場跡地に移転整備をいたしました。
本校では、車椅子や歩行器を使用する児童生徒が学んでいます。そのため、廊下の幅やエレベーター、食堂、トイレなど、校内はゆったりした広さを確保しており、全教室に冷暖房を完備しています。また、太陽光発電設備やLED照明を備え、教室などの内装や体育館には県産木材をたくさん使用するなど、人にも環境にも優しい施設となっています。
静岡県教育委員会では、11年3月に「静岡県立特別支援学校施設整備計画」を策定し、本校の他にも、特別支援学校の整備を進めているところです。
特別支援学校は、障害のある幼児児童生徒に対し、ひとりひとりの教育的ニーズに応じた丁寧な教育を行い、自立と社会参加を目指し、地域で生き生きと生活できる人を育てています。
本校においても、新しい施設や地域の中で、多くの地域の方々に支えられ、児童生徒が伸びやかに成長していくことを心から願っています。