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(2017/08/18)

綾宏

 

3期目の抱負について

 

 市長に就いた8年前から取り組んでいることが、おおむね仕上がりつつある。継続して、人口減少の克服と地域活力の向上に取り組む。33.9%と高齢化が進む当市は、国が地方創生を打ち出す前から、人口を増やして元気な街づくりを目指している。他の自治体に先駆けて整備した認知症総合支援事業、住み慣れた坂出で生涯を通して自分らしい暮らしができる、医療・介護・生活支援などを一体的に提供する地域包括ケアシステムも構築に向けて各種事業の強化に取り組む。
コンパクトシティーという、住み慣れた安全安心な利便性の高い街に住んでもらうため、市街地において都市機能を確保するとともに、中心市街地と地域の拠点が公共交通 ネットワークで連携された暮らしやすく持続可能なまちづくりの実現に向け、基本計画となる立地適正化計画の策定作業を進めている。
当市は昼人口が夜人口の13%増で、昼夜間人口比率が高い。これは「働くまちだが住む町ではない」という現状を示しているが、市中心部にマンションの他、サービス付き高齢者住宅が建設されており、16年6月1日から実施している補助制度「坂出市まちなか中高層共同住宅建設促進事業」もこれから効果が表れてくるのではないか。本市が定める基準に適合した分譲型、賃貸型もしくは共同建設型の中高層共同住宅を建設された方に補助金を交付する制度で、「まちなか再生」の核に成り得るものと期待している。
企業誘致を促す助成金を活用した誘致活動にも引き続き力を入れていく。また、「カヌーのまちさかいで」を推進するため、府中湖カヌー競技場トレーニングセンター整備事業で基本・実施設計などを進める。


新庁舎建設について

 5月に無事、落札者が決定した。今後は竣工を目指し、何より安全に施工を進めてもらいたい。新庁舎は免震構造とし、自家発電設備や備蓄倉庫などを設けて高い防災機能を持たせる。さらに、経済性と環境面に配慮し、ピーク時の電気量を補うための太陽光パネルを設置するなどエコ機能を充実させている。また、1階市民ロビー内にイベントスペースを設けて市民が集える空間づくりにも配慮し、市民サービス機能を充実させた施設とする考えだ。

 

坂出北インターチェンジ付近


市立病院跡地利用について

 JR坂出駅南の文京町地内にある跡地について、市全体のコミュニティー活動の中心拠点として、市民の交流を促進し活性化が図れる複合施設を検討している。17年度はどのような施設を建設するのがふさわしいかなどを固める基本構想のたたき台をまとめる。18年度以降、市民から意見も集め、跡地利用を協議する委員会の設置も必要ではないか。民間活力を導入するかどうかも検討しなければならないだろう。

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人工土地について

 現存する近代建築として選定された日本におけるDOCOMOMO100選の一つであり、オリジナリティーを崩さず、17年度も引き続き権利問題などの解決に向けた作業を進める考えだ。


坂出北インターチェンジ(IC)の フルインターチェンジ化について

 四国方面への新レーンを設置するという瀬戸大橋開通当初からの念願の事業が7月下旬に国から採択された。今後は本州四国連絡高速道路が用地取得に向けた現地測量や詳細設計を進め、できれば18年度末までに用地取得を完了させ工事に着手していくことになる。

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文教施設などの整備やインフラ整備について

  17年度は東部小学校南校舎西、川津小学校北校舎西・南校舎および岩黒小・中学校校舎の外壁等の耐震化の他、川津小学校のプール改修、坂出中屋上防水、市立体育館のエレベーター改修、林田分団屯所改修、備蓄倉庫改修などを予定している。市道整備は地元の要望を踏まえ狭あい道路の拡幅や整備を進めていく。下水道事業は、地域の要求に応え年次計画で認可区域内の汚水枝線管渠整備を進めている。17年度は久米町や富士見町地区を中心に整備を行う。管渠を敷設しても市街地の中心では空き店舗・家があるため、順調に引き込み工事が進まないケースが少なくない。空き家の除却に助成金を整備する条例を17年度内に設けることを検討中だ。雨水渠についても都市計画道路富士見町線整備の進捗に合わせて西部雨水幹線の敷設工事を進めており、17年度末までにめどを付けられる見通しだ。


地元建設業界への期待は

 

 国や地方自治体が厳しい財政状況であることに伴いインフラ整備などの公共事業費が減少している中、本市では歩切りの廃止、最低制限価格の引き上げ、予定価格の事後公表を進め、将来的には電子入札や総合評価方式入札制度の導入も視野に入れている。市発注の工事には地域を熟知している地元建設企業に対応してもらいたい。
市との災害協定と別に、災害時の港湾機能を継続し早期復旧を図ることを目的として2017年2月に「坂出港事業継続計画(坂出港BCP)」を策定した。この計画の実行性の向上を図るため関係機関が協力し、訓練などを行うことが必要だと考えている。若年者の入職を含めた後継者問題を抱えられ大変だと思われるが、日ごろから顔が見える関係づくりに努め、災害発生時に中心的な役割りを担ってもらえることを期待している。

 

 〈綾市長プロフィル〉
87年5月坂出市議会議員初当選、連続6期(監査委員、第46代副議長、第48代・55代議長を歴任)09年5月坂出市長選挙当選、同年6月第19代坂出市長就任、13年6月 第20代坂出市長就任、17年5月から3期目、趣味・読書など、1953年4月7日生まれ、坂出市出身、64歳

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(2017/08/18)

 

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