府中市に1日最大22,000食を提供する国内最大規模の学校給食センターが完成した。9月から市内の小・中学校全33校に給食の提供を開始した。
新施設は、小学校と中学校の調理ラインを分離し、調理作業中に床面に一切、水を流さないドライシステムを採用。食中毒のリスクを抑えるとともに、アレルギー対応調理室を設け、食材混入の予防を徹底した。
また、おいしい給食づくりに向けて、まぜご飯や炊き込みご飯の調理が可能な連続式炊飯システム、蒸し野菜など献立の幅が広がるスチームコンベクションオーブンを導入している。
2階には調理機器や作業風景を見学できる通路、展示パネルや実物の厨房設備を設置。調理実習室とともに、見て触って体験できる空間とした。安全・安心でおいしい学校給食を提供するだけでなく、食育の拠点施設として活用されることが望まれる。
府中市立学校給食センターは、第一学校給食センターが昭和45年に開設して以来、府中の子ども達に給食を提供してまいりましたが、開設から40年以上が経過し、施設が老朽化してきていることなどから建て替えに取り組んでまいりました。
新しい学校給食センターは市内の全市立小中学校に給食を提供するため、1日最大22,000食を調理できる施設となります。これは日本一の規模であります。
機能面では、学校給食衛生管理基準に基づいた衛生管理を行うだけでなく、新たに炊飯施設や調理機器を導入しますので、献立のレパートリーが充実することなどを期待しています。また、アレルギー対応調理室を設置し、アレルギー対応に取り組むほか、見学通路や調理実習室などを備え食育にも生かせる施設としております。
さらに、本市として初めてコ・ジェネレーションシステムを導入するなど環境にも配慮した施設となっております。
今後、新しい学校給食センターでも、本市で培ってきました国産食材を主とした手作り給食を継続し、安全、安心でおいしい学校給食を提供することで、府中の子ども達が健やかに成長することを心から念願しております。