活力ある持続的なまちづくりを目指し、「一人でも多くの人を笑顔に 全国に誇れる、わがまち松山」をキャッチフレーズに掲げ、固定観念にとらわれない自由な発想、コスト意識から生まれる新たな発想で市政運営に臨んでいる野志克仁市長に松山市の基盤整備などを聞いた。
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(2013/9/24)
【愛媛県】一人でも多くの人を笑顔に
〜全国に誇れる、わがまち松山〜
−災害への備え、防災体制の強化について
津波避難対策として、自主防災組織と協働で、沿岸部および島しょ部などで標高表示板の設置に取り組むとともに、インターネットで任意の場所の標高が確認できる標高マップシステムを公開しています(愛媛県の地震被害想定調査:最大震度7、最大津波高3.9b)。さらに、県の被害想定などを踏まえ、地域防災計画の修正や防災マップのリニューアルを予定しています。
−遅れていると感じている部分と必要な社会資本整備について
松山都市圏域では主要幹線道路の整備が遅れており、特に松山空港は交通と物流の拠点であることから、松山インターと空港を結ぶ「松山外環状道路」の建設を進めています。2013年6月には松山インターから「千舟町古川線(はなみずき通り)」までの側道が開通しました。
また、JR松山駅について、県が進める鉄道高架事業(延長2.4`)と一体的に、駅周辺の土地区画整理事業を実施するなど、今後も四国最大の50万都市にふさわしい社会資本整備に取り組みます。
−中心市街地の活性化について具体策は
2008年11月に基本計画の認定を受け、にぎわい創出、観光振興、商業活性化などを図るため様々な事業を展開しています。13年3月に、お城下パーキング二番町など二つの民間再開発が完成しましたが、ラフォーレ原宿松山跡地などの再開発を積極的に支援していきます。さらに、松山駅周辺土地区画整理事業のほか、市道花園町線で豊かな歩行空間の創出を計画しています。
−公共下水道および上水道整備について
公共下水道については、「第3次下水道整備基本構想」の方針に沿って、13年度からの「第11次五箇年計画」を策定しました。「経営の健全化」を最重要課題とする中、「普及率の向上」や「浸水対策の強化」はもとより、「耐震化の推進」「長寿命化の推進」「資源の有効利用」の3項目を新たな重点目標に加えています。
上水道整備については、新たな取り組みとして、「基幹管路の耐震化」を進めます。また、救急医療機関への「給水ルートの確保」や配水池などの「水道施設の耐震化」に継続して取り組みます。
−今後、特に注力していく施策は
人口減少や少子高齢化社会を迎える中、コンパクトで「安全・安心なまちづくり」を進めるため、既存の社会資本施設などについて適切な維持・管理に努めるとともに、長寿命化や耐震化対策に取り組みます。また、歩行者や自転車を優先した道路空間の再配分や市街地再開発事業などにより、にぎわいのある市街地の形成を図ります。
−地元建設業界に向けてメッセージを
建設業は地域の社会資本整備の担い手として、また地域経済の基幹産業として多くの就業機会を提供しているほか、災害時の協力支援など地域の発展と雇用、そして「誇れるまちの安全・安心」に不可欠であると認識しています。今後も地元事業者への優先的な発注による受注機会の拡大に努めてまいりますので、厳しい経営環境下ではありますが、地域産業の中核として持続的かつ健全な発展を期待しています。
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