西条市では、2012年度から「地域交流施設」や「新庁舎建設」「市民公園整備」などに着手。また、西条紺屋町商店街では「中心市街地活性化基本計画」に基づき、共同店舗建設に向けた再開発事業がスタ−トしている。
新市誕生から7年が経過し合併10年という節目の年を間近控え「西条農業革新都市」の始動や「東予港防波堤整備」の事業化も加わり−安心で快適な生活空間を実感できるまちづくり−に向けた各種施策は徐々に形を現している。
▼休日夜間急患センター
休日夜間急患センターは、在宅当番医制による一次救急医療に関して、医師の負担軽減と市民の利便性向上を目的としたもので、規模は木造平屋建て約350平方b、建設地は同市野々市地内を通る国道11号線沿い。
設計は、三崎建築設計事務所(西条市)が担当した。
▼社会教育施設整備
旧西条図書館(明屋敷地内)跡地に、伊藤五百亀氏の彫刻作品の展示・保管や市民ギャラりーとしての機能を備えた施設を建設する。
規模は木造2階建て延662べ平方b(施工−川下建設)。また、北側に位置する市郷土博物館とを結ぶ形で、延長289b・幅員2.5〜3.5b(内、木製遊歩道延長67b・幅員2.5b)の遊歩道も敷設する。施設設計は飛鳥(西条市)が担当した。
▼市民公園再整備
市民公園再整備事業は、市民公園内にある旧市体育館跡地を含めた公園全体の施設を防災や市民交流の視点から見直すもので、公園施面積は約3.4f、施設箇所は大町地内。
基本設計案によると、新設する構造物は管理棟・交流棟・防災トイレの3施設で、旧市体育館跡地には芝生広場・ふわふわドーム2基(遊具)を配置する他、災害に備えた備蓄倉庫、津波の浸水から逃れられる地盤設定や水源確保、「うちぬき」のせせらぎ整備などを予定している。
市では今後、各施設規模などについての具体化を進めるとともに、排水構造物撤去工、樹木伐採などに着手する考えで、14年2月の完成を目指している。測量設計は玉野総合コンサルタント(新居浜市)が担当した。
▼喜多川朔日市線改良
喜多川朔日市線改良事業は、市東部の国道朔日市線から市西部の西条駅前干拓地線までを結ぶ幹線道路として、御殿前通り(神拝字ニ本松)から公園通り(朔日市字兵衛田)までの延長約1050bを現道拡幅および一部道路新設を行い、幅員12b(2車線、両歩道)の道路に整備するもので、事業期間は09年度からの5カ年、総事業費は約20億6000万円を見込んでいる。
市では、09年度から朔日市地内で改良工事に着手しており、12年度も朔日市地内で延長約490bの路側工事を行う。測量設計は西条設計コンサルタント(西条市)が担当した。
▼船屋王至森寺線道路改良
船屋王至森寺線道路改良事業は、07年度からの8カ年計画として、船屋地内を通る国道11号西条バイパスと、飯岡地内を通る国道11号とを南北に結ぶ幹線道路を新設するもので、計画延長は1265b・幅員13b(全幅)。構造物としては、飯岡戻川地内に室川および波多川とJR予讃線を跨ぐ形で総延長254bの橋梁と高架橋を建設する。市では、11年度に室川・浪多川に架かる橋長86bの鋼床版単純箱桁橋の架設工を発注。12年度からはJR予讃線を跨ぐ高架部分の整備をJRに委託し進める。規模は橋梁上部工延長約30b・幅員13bを予定している。道路及び橋梁部の設計は芙蓉コンサルタント(松山市)が担当した。
▼新庁舎建設
計画によると、明屋敷地内の市役所本庁舎北側の来庁者用駐車場スペースに新庁舎を建設するもので、現在の本庁舎は耐震補強と改修を実施。新庁舎建設と本館耐震改修が完了した後に、本庁舎前の庁舎別館を取り壊し駐車場として整備する。
規模は、新庁舎が鉄骨造7階建て延べ944800平方b(建築−西松・白石・弓山JV、機械−ダイキアクシス・東洋設備工業JV、電気−栗原工業・愛徳電工JV)。今後の事業スケジュールは、12年度からの2カ年で新庁舎建設を実施。14年度には本館耐震補強と改修工事と別館解体工事、駐車場整備を行う。新庁舎建設に伴う実施設計と庁舎本館の耐震補強・改修設計及び庁舎別館の解体設計は安井建築設計事務所(大阪市)が担当した。
▼西条7号線拡幅
市道西条7号線拡幅事業は、(第2期中央地区)まちづくり基盤整備事業の一環として、東町地内を通る県道伊予西条停車場線から本町交差点までを結ぶアーケード商店街の南側用地を買収し、既存のアーケードを撤去して現道拡幅するもので、規模は延長約260b、幅員は現段階では未定としている。市では、12年度からの2カ年で用地買収を進める方針で、工事着手は14年度以降になるもよう。測量設計は、西条設計コンサルタント(西条市)が担当した。
(2012/10/12)