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身近な社会学 第4回 シンデレラのその後

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ディズニーの続編は考えず、シンデレラのその後を想像してほしい。
@王宮での生活環境の違いに悩み耐える生活が続きましたとさ。
A価値観の違いから、結局は王子様と別れ、お城から出て行ってしまいましたとさ。
B誰もがうらやむ優雅で贅沢な日々を過ごし、幸せに暮らしましたとさ。
C多くの国民から支持され、トップレディーとして活躍し、大きな成功をおさめましたとさ。
さあ、皆さんは何番を選んだでしょうか。

誰でも成功を望んではいるが、深層心理では成功をわざと避けていることがある。
失敗と同じように成功にも大きなプレッシャーやストレスを伴うからだ。
周囲からの期待や高まる要求、ポジションキープのための努力、嫉妬や妬み、等。
そうした成功のマイナス要素を、心のどこかで恐れ、わざと成功しないよう自分をコントロールしているという。

「会社でチーフを任されると辞令があったが断った。だって、面倒だから。それに責任があると後が大変になるしね。私は今のままで十分。ほどほどがいい」
私が実際に知人から聞いた言葉だ。

せっかくのチャンスなのに自分から尻込みし、上手くいきそうになると逃げ出し、やる前から空しくなり、「どうせ無理」「やるだけ無駄」「面倒だ」と考えてしまう。
そういった後ろ向きの気持ちが、成功を自ら避けてしまう心理『成功回避動機』といわれている。

実は、上記の選択で『成功回避動機』の度合いがわかる。それでは分析といきましょう。

@成功恐怖タイプ
「うまくいくとろくなことがない、いいことの後には不幸がやってくる。」
このように、ついつい考えてしまうタイプ。まさに、成功回避動機の持ち主だ。
あなたが失敗する原因はこの深層心理のせいかもしれない。
まず自覚して!自覚するだけでそこから抜け出すことができるはず。
A成功見送りタイプ
「世の中甘くない」「どうせ無理」といった猜疑心や諦め思考が強いタイプ。
かなりの成功回避動機をもっている。粘り強さがもう少しあれば、手に入ることも「縁がない」「運がない」とみすみす手放しがちだ。
後ろ向きになっている時、自覚が出来れば、前向きに変わるきっかけになりそう。
B失敗安心タイプ
「成功してもその後がちょっと心配」になっていないだろうか。
誰もがうらやむような成功をおさめても、心の底では気が気でなく、なくなると正直ホッとしてしまう気持ちが芽生えるタイプ。僅かな成功回避動機が潜んでいる。
しかしそれほど強くないため全体的にバランスがとれ、失敗してもあまり落ち込まないですむかも。
C成功に酔えるタイプ
「失敗なんてするはずない。いいことがあれば更にいいことがやってくる」
成功の不安には無縁で、成功の美酒にとことん酔うことができるタイプ。
成功回避動機は、ほとんどない。実際に成功を手に入れる可能性も大。
しかし自分のことしか見えず、周りの人の反感をかう傾向があるので要注意。

ちなみに私はCを選択した。
おそらくは、皆さんの予想通り?

執筆者プロフィール

太田稔子(おおたとしこ) キャリアカウンセラー 交流分析士 各種講師 メールアドレス kerorine1205tm@yahoo.co.jp