建通新聞社

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　Real Estate Tech（リアルエステートテック）とは、不動産（Real Estate）とテクノロジー（Technology）を組み合わせた造語で、FinTech（フィンテック）に続く、業界人なら要注目の急成長分野です。以下、Re−Techと表記します。

　テクノロジーとは具体的に、インターネットはもちろんのこと、IoT・人工知能・ビッグデータ・スマートフォン・ソーシャルネットワークサービスなどのことです。

　日本国内においてもさまざまな企業がRe−Techを活用した新たなサービスを展開しています。

　不動産業は「情報化投資進展度指数」が他分野と比較して極めて低い分野です。今も顧客情報の管理や集客ツールを、紙や電話などのアナログな方法のみに頼っている会社が多くあります。

　そのため、テクノロジーとの融合で業務の効率化や新たな商機の創出が期待されています。

　私が所属する会社では2011年、不動産ビッグデータを活用した相場公開サービスを開始しました。当時は不動産業界の情報はクローズドなのが当たり前で、多くの不動産会社から相場公開に対して否定的なご意見をいただきました。

　しかし、不動産会社の囲い込み問題などに注目が集まったことや、他業界での情報公表の波が後押しとなり、近年では相場公開サイトが多数公開されるようになりました。。

　投資物件専門型やエリア特化型、地図上で比較できるサービスなど多様なニーズに応える形で増え続け、不動産相場は所在地や物件名を入力して検索するだけで、いつでもだれでも簡単に調べられる時代になりました。

　次回以降はこういった事例も含めて、どんな技術やサービスが進出してきているのか具体的にご紹介します。