建通新聞社

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　不動産業界のＩｏＴ（※）活用事例として「スマートロック」は浸透しつつあります。

　スマートロックはスマートフォンを鍵として使用するため、鍵の管理や共有が手軽にできるようになりました。スマートフォンを使ってその場で鍵の開閉をすることはもちろん、遠隔操作で鍵の開閉ができるため、物件内覧のために業者間で鍵を貸し借りしたり、見学者にキーケースの暗証番号を伝えたり、アナログな方法でやりとりをして発生した時間のロスや安全管理の不安が解消されます。ほかにも、民泊で宿泊者に直接会わずに鍵のやり取りができることも注目されています。

　スマートロックの多くは、スマートフォンとＢｌｕｅｔｏｏｔｈで接続をするため、電池が内蔵されています。電池が少なくなると、登録者のスマートフォンへ通知をしてくれる機能もあります。万が一、スマートロックもしくはスマートフォンの電池が切れてしまっていても、物理的に開けられる鍵もついているので安心です。

　既存の鍵やドアを付け替えることなく、また大規模な工事も必要なく、中古住宅に自分の手で設置することができます。なかには、自動ドアの開閉もスマートロックで対応できる機種もあり、マンションやビルのオートロックドアにも使用できます。

※　ＩｏＴとは、Ｉｎｔｅｒｎｅｔ ｏｆ ｔｈｉｎｇｓ の略です。
従来使われていたパソコン・スマートフォンなどのデバイス以外の「モノ」をインターネットにつなぐことで生活や仕事で発生する作業の効率化ができる技術です。