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「当たり前」が魅力に変わる

2017/12/2 

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建設業の魅力と重要性をいかに一般市民に理解してもらうか。技術・技能の継承と担い手の確保が急務である建設業界にとっての、長年の命題だ。
 人々の暮らしに寄り添っているにもかかわらず、「建設業とはどのような仕事なのか」を一般市民に理解してもらうための場があまりにも少ない。エンドユーザーである一般市民に、仕事の内容やその存在意義を十分に伝え切れていない建設業の社会への発信の在り方を振り返り、実効性のある行動を起こす必要があるのではないか。
 日光山輪王寺を訪れた。ここで見た建設現場の取り組みがヒントになるかもしれない。
 本堂の三仏堂では現在、約50年ぶりの大修理が進められている。建物全体が素屋根で覆われており、完全な姿を目にすることはできない。通常であれば観光客は肩を落とすところだが、この寺院には参拝客が後を絶たない。
 なぜなら、展望見学通路を設置し、三仏堂の屋根頂上と同じ高さから修理現場を見学できるようになっているからだ。工事現場を観光資源化し、かつ歴史的建造物の改修への理解を深める仕掛けだ。「天空回廊」と名付けたこの現場には、日光東照宮への表参道に面していることもあって、訪れる家族連れや修学旅行生は多い。
 実際に屋根を目前にすると、その大きさや木組みの美しさに圧倒される。建築物から受ける迫力もさることながら、屋根の上で縦横に作業する職人の様子は、工事現場になじみのない人にとっては新鮮に映るようだ。真摯(しんし)に仕事に向き合う、普段の姿を見てもらうことは、そこで働く職人たちにとっても、自らの仕事に対するモチベーションを高め、誇りを持つきっかけとなる。
 工事現場を公開する取り組みとしては、インフラツーリズムが広がりを見せている。ただ、輪王寺の例が効果的であるのは、それまで建設業に関心がなく、「観光のついで」のつもりであった人が、意図せずとも建設現場の日常を目にすることができる点だ。
 「かっこいい」「すごい」と直感的に感じてもらうことができれば、身近にある工事現場に関心を寄せるきっかけになるだろう。そうすれば、これまでともすれば騒音や通行の妨げだというマイナスのイメージを持っていた現場に対し、違う視点が生まれるに違いない。
 そうは言っても、工事中の安全確保が大前提。全ての現場を「見える化」することは難しいが、仮囲いの外から現場をのぞく小窓の設置なども有効だろう。成果物だけでなく完成するまでの過程であり、ひたむきにものづくりに励む姿を認識してもらうことは、建設産業の担い手を発掘するのにとどまらず、一般市民の建設業に対する見方を変えることにつながるのではないだろうか。現場で働く人々には当たり前の光景は、一般市民にとっては当たり前ではないのだ。
 「百聞は一見に如(し)かず」のことわざではないが、建設業と社会との距離を縮め、市民の暮らしや産業の発展になくてはならないその存在を、正しく認識される取り組みをさらに推し進めるべきだ。

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