都 都・民間の工事現場をアート作成に活用
2024/5/2 東京
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仮囲いがアート作品になっている
東京都生活文化スポーツ局は、都有施設や民間施設の工事現場をアート空間にする事業を新たに開始する。リーディングプロジェクトとして、都立駒沢オリンピック公園にある総合運動場体育館改修工事の現場の仮囲いをキャンパスに見立てたアート作品を4月26日に公開した。今後、都が都有施設で同様の事業を展開する他、民間事業者の手掛ける現場も活用する考えだ。夏までに現場をアート作品に仕立てたい事業者を募集する見込み。2300万円を上限に、製作費や施工費を助成する。
「TOKYO CITY CANVAS」と呼ぶ事業で、2024年度当初予算に約9600万円を計上している。建設現場の仮囲いや足場幕(ターポリン)を活用してアート作品に仕立てることで、人が改修などで利用できない施設・場所を訪れるきっかけになると期待する。
駒沢オリンピック公園の総合運動場体育館改修工事現場では、アーティストの原田郁氏が現場東側の仮囲いを活用し、高さ3b、幅90bに及ぶ作品を仕上げた。作品を印刷したシートを貼り付ける手法で作製。25年1月末まで公開する。
都は本年度に他の都有施設数カ所を対象に、事業を展開していく方針だ。
民間事業者には、アート・デザイン制作費として上限300万円(補助率100%)、製作・施工費として上限2000万円(補助率50%)を助成し、工事現場をアートスポットにしてもらう。秋ごろに助成事業者を決定する見通しだ。
民間事業者が仮囲いをキャンパスに見立て、アート作品とする事業に取り組む例もあることから、取り組みを後押しする。
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