車いすトイレを各階に　基準強化案｜建設ニュース　入札情報、落札情報、建設会社の情報は建通新聞社

車いすトイレを各階に　基準強化案

2024/5/20

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国土交通省は、面積２０００平方㍍以上の特定建築物を対象に求めている、車いす使用者向けのトイレの設置義務を強化する。「建築物に１カ所以上」としていた従来の基準を見直し、「各階に１カ所以上」とする。車いす使用者向けではこの他、駐車場の設置基準の強化、劇場内の客席の設置基準の新設を予定。バリアフリー法の施行令を改正する政令案に盛り込んだ。２０２５年６月１日に施行する。
　床面積が小さかったり、滞在時間が短かったりする階があることを想定し、設置義務から除外する規定を別途、告示で定める。基準見直しに向けて３月に開いた有識者検討会では、床面積１０００平方㍍未満の階があるときは、複数階の面積を足し合わせて１０００平方㍍に達するたびに設置するとの方針をまとめた。また、ワンフロア１万平方㍍を超える大規模階がある場合は、４万平方㍍までは２カ所設けることとし、４万平方㍍超では面積が２万平方㍍増すたびに１カ所追加するとしていた。
　車いす使用者向け駐車場についても、現行の「１台以上」を見直し、全体の駐車台数に対する割合で定める。２００台以下の場合は「２％以上」、２０１台以上の場合は「１％＋２台以上」とする。
　劇場などを対象に、車いす使用者向けの客席に関する設置基準も新設する。４００席以下の場合に「２席以上」、４００席以上の場合に「０・５％以上」を設ける。
　一連の見直しは、25年６月以後に着手する新築工事に適用する。

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