「介護」という仕事は、鳩山政権に限らず、構造不況と公共投資の減少に苦しむ建設業が参入できる「新分野」の一つのように言われてきた。
だが、これまでのところ、成功例と認知され、広く喧伝されているようなモデルは見当たらない。2000年に介護保険制度が導入されて以降、誰もが当たり前のように使う言葉となり、今では時の政権が成長分野の一つとして数え、あたかも建設業の転業・転職先の一つであるかのように言っている「介護」。だが、少し待て。政権も、私たち建設業界も、いったい「介護」をどこまで知っているというのだろうか。