東急リバブル・東急住宅リース新社長が会見
2019/4/23
新社長に就任した東急リバブルの太田陽一氏(おおた・よういち)=左=と東急住宅リースの三木克志氏(みき・かつし
東急リバブル(東京都渋谷区)の新社長に太田陽一氏、東急住宅リース(東京都新宿区)の新社長に三木克志氏がそれぞれ就任した。両社は、東急不動産ホールディングス(東京都港区)が中期経営計画(2017〜20年度)の中で成長戦略の一つに掲げる「ストック活用強化」の中心的役割を担う。両社長と東急不動産ホールディングスの大隈郁仁代表取締役社長が記者会見を開き、抱負と事業の方向性を語った。
大隈社長によると、両社とも、「業績は順調に推移している」という。「マーケットには天井感が出始めてきた中で、確実に中期経営計画を上回る業績を上げていくために、現場経験の多い2人にそれぞれの会社の指揮を執ってもらいたい」と、新社長を指名した意図を話した。
東急リバブルの太田社長は、1983年に早稲田大学を卒業後、東急不動産に入社。95年に東急リバブルに出向して以来、同社で24年間キャリアを積んだ。
新築販売や売買仲介、人事、経営企画などに携わり、事業部門とスタッフの両方をバランスよく経験してきた経験から、「実務や社員の顔をよく知っているのが強み」と自己分析する。
同社は『お客さま評価』と『事業競争力』、『働きがい』の三つの業界ナンバーワン≠目標に掲げる。特に働きがいの面では、「社員が前向きに一つの方向に向かうことができる会社だという点が、他社との差別化を図る一因になっている」という。
事業の展望は「環境の変化に柔軟に対応できるよう準備する。わが社は売買仲介だけでなく、多くの事業を展開しているので、どのマーケットなら強みを発揮できるのか、ということを常に考えたい」と話す。そのために最も重要なのは「人材の育成と能力の伸長。これが生命線だ」。
東急住宅リースの三木社長は、「サラリーマン生活の大半を東急リバブルの仲介の現場で過ごしてきた」と振り返り、「賃貸管理業は未経験分野だが、新しい経験ができることを前向きに捉えている」と語った。
「どんな分野の仕事をする時も、『信頼』と『成長』、『創造』の三つが大事。社員一人一人の力を最大限に引き出し、事業を成長させたい」との目標を抱く。
東急住宅リースは、ホールディングス傘下3社の賃貸住宅事業を統合し、2015年4月に営業を開始した。「仕事の進め方やシステムをはじめとする統合作業がほぼ完成形に近づき、これから挑戦していける社内の環境が整いつつある」。
今後の課題とその解決策については、「ITや人工知能(AI)を導入することで、いかに効率よく仕事をし、余力を生み出せるか。そして、その余力をサービスにどのように反映できるかを模索している。前社長である北川登士彦取締役会長の路線を引き継ぎつつ、進化させていきたい」と方針を示した。
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