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(2017/07/12)

【静岡県】熱海市市制施行80周年

八幡山中腹より熱海市街を望む

　海、山、島そして温泉といった自然環境に恵まれ、国内屈指の温泉観光地として発展してきた熱海市。
市制施行後80年の間には、新生熱海中学校や現市庁舎をはじめ数多くのインフラ・公共施設が整備されるなど地元建設業界の果たした役割は大きい。また、2016年11月にはJR熱海駅舎のリニューアルや新たな熱海のランドマークとなる駅ビル「ラスカ熱海」が完成し、駅周辺はさらなるにぎわいを見せている。
熱海市が新しく生まれ変わる「新生熱海」の実現に向け、齊藤栄市長の下、「日本でナンバー1の温泉観光地づくり」「住まうまち熱海づくり」「市民のための市役所づくり」に取り組む。
建設関連の施策では、子育て・教育環境のさらなる充実を図るため、認定こども園の新設、各学校施設の修繕を行う。また老朽化が進んだ公共施設の改築・修繕に積極的に取り組んでおり、南熱海支署・消防署南熱海出張所の建て替えなどに取り組む。また、20年以降には「世代を超えて市民が集う場」として熱海フォーラム整備が予定されており、建設業界のさらなる活躍が期待されている。

齊藤栄

「新生熱海」の実現に向けて

熱海市長　齊藤栄
古来、温暖な気候と景勝、良質の温泉に恵まれた熱海は、多くの人々に親しまれ、支えられて発展してきました。近年は、来遊客の皆さまに癒やしと感動をお届けする温泉観光地として、また、市民が心身ともに豊かに暮らすことができる温泉地として、さまざまな事業に取り組んでおります。梅園や糸川沿い、お宮緑地の整備を行い、梅、あたみ桜、ジャカランダなどの市を代表する花木がより美しく楽しめるようになりました。また、市庁舎の建て替え、熱海駅前広場の整備など大規模な事業も続けて行い、未来に向けた投資も積極的に行ってきました。そして今、熱海はここ十数年来で最も多くの宿泊客の皆さまにお越しいただき、まちはにぎわいつつあります。
熱海市は4月10日に市制施行80周年を迎えました。市制80周年という節目は、これまで多くの先人の方々が努力してこられた歴史を振り返ると同時に、本市の未来を展望する絶好の機会であると考えます。先人たちが残した歴史を礎に、新しく生まれ変わる熱海、「新生熱海」の実現に向け、より一層尽力してまいりますので、皆さまのご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

1871年　伊豆国・相模国７郡で足柄県誕生
1876年　足柄県廃止　伊豆国は静岡県に合併
1881年　熱海富士屋会談（大隈重信、伊藤博文、黒田清隆、井上馨）
熱海古屋会談（伊藤博文、黒田清隆、井上馨、五代友厚他）
1885年　内務省・宮内省が噏滊館開設
1886年　茂木惣兵衛が梅園を造成
1888年　熱海御用邸竣工
1889年　熱海―東京間、日本初の公衆電話開設
1891年　熱海村が熱海町となる
1896年　熱海―小田原間、人車鉄道開通
1897年　尾崎紅葉『金色夜叉』連載開始
1907年　熱海―小田原間、軽便鉄道開通
1918年　丹那トンネル着工
1925年　国鉄熱海線開通、熱海駅が現在地に
1934年　丹那トンネル開通、東海道線の停車駅に
1937年　熱海町・多賀村合併　熱海市誕生（市制施行）
1938年　初代熱海市役所庁舎完成
1950年　熱海大火
1953年　二代目市庁舎開庁
1957年　熱海市と網代町合併、現在の熱海市誕生
1964年　東海道新幹線、熱海駅開業
1984年　静岡県熱海総合庁舎が完成
1986年　熱海サンビーチオープン
2000年　起雲閣オープン

2014年　新生熱海中学校開校、三代目市庁舎開庁、熱海市新消防庁舎開庁、お宮緑地「ジャカランダ遊歩道」完成
2016年　熱海駅舎が91年ぶりに全面改修

2017年　市制施行80周年
【写真は全て熱海市提供】

4月10日、熱海市制施行80周年記念式典・フォーラムが桃山町のMOA美術館で開かれ、熱海市と近隣市町の行政関係者や市民ら約250人が参加した。
式典では齊藤栄市長の式辞や市功労者表彰などを行った。フォーラムでは齊藤市長や温泉評論家の石川理夫氏による講演や、市制施行80周年記念事業で刊行した「熱海温泉誌」編集委員らによる刊行記念座談会「熱海の温泉　感じたこと・伝えたいこと」が行われた。

市制施行80周年記念として熱海温泉誌を刊行。市の形成と発展に深く関わってきた熱海の温泉の歴史を、幅広い分野の専門家や研究者が紹介している。A4判、オールカラー、384ページ。価格は3240円（税込み）。

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