四国唯一の50万人都市・松山市。防災・減災対策、老朽化による社会基盤の再構築、まちの活性化対策などさまざまな課題が取り巻く中、「一人でも多くの人を笑顔に 幸せ実感都市 まつやま 〜徹底した市民目線による行政第二幕〜」をキャッチフレーズに掲げ、アクセス(市民に近い)&アクティブ(現地現場)&アクション(すぐ行動)をスローガンに市政運営に取り組む野志克仁(のし・かつひと)市長に話を聞いた。
ホーム > 特集 > 特集 > 【愛媛県】一人でも多くの人を笑顔に 幸せ実感都市まつやま
(2017/9/22)
【愛媛県】一人でも多くの人を笑顔に 幸せ実感都市まつやま
〜徹底した市民目線による行政第二幕〜
−防災・減災対策についてお伺いします。
これまで地域住民や保育園、幼稚園をはじめ小中学校の先生などに養成してきた防災士を、新たに災害時の応援協定を締結している企業の皆さんにも公費での資格取得枠を拡大し、産官学民が一体になったオール松山で地域防災力の充実を目指しています。
さらに、愛媛大学と連携した大学生防災士の養成は、3年目を迎え500人を超える学生防災士が誕生しました。こうした大学生が末永く地域防災の主役になって活躍できるよう地元企業への就職支援も行っています。
また、松山市ではさまざまな災害に備え食料や飲料水、毛布などを市内5カ所の防災備蓄倉庫の他、主要な避難所である公民館に備えています。
さらに速く物資を避難者に届けるため、これからも小学校、中学校へ分散備蓄し市民の皆さんと協力しながら災害に強いまちづくりに取り組みます。
−主要事業の進捗と今後の見通しについて
広域交通拠点を結ぶ松山外環状道路は、2016年12月に全線開通したインター線(自動車専用道路)に続き、9月18日には空港線の側道部2.4`が開通するなど着実に整備しています。
今後は、松山インターチェンジと国道11号を結ぶインター東線(仮称)の事業化へ向け、引き続き国、県と連携して取り組みます。
その他、道路橋梁や公園などの耐震化や長寿命化も計画的に実施し、安全・安心なまちづくりを進めます。
−中心市街地のまちづくりおよび活性化について
「中心市街地活性化基本計画」に基づき、街なかのにぎわい創出や観光交流人口増加の他、商業活性化を目指して取り組んでいます。
9月には「歩いて暮らせるまち松山」の新たなシンボルロードとして「花園町通り」がリニューアルし、にぎわい空間が生まれる他、飛鳥時代の建築様式を取り入れた湯屋をコンセプトにした「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉」も26日にオープンします。明治時代の本館と対比させ、二つの時代のお風呂が楽しめる道後温泉として発信します。
また、銀天街L字地区の湊町3丁目C街区地区や一番町1丁目・歩行町1丁目地区では再開発準備組合が設立されました。両地区を支援し地元と協働で市街地再開発を進めます。
−JR松山駅周辺のまちづくりについて
松山市の松山駅周辺土地区画整理事業や愛媛県のJR松山駅付近連続立体交差事業で、都市基盤施設としてJR松山駅を囲む幅員30bの都市計画道路や公園2カ所を整備します。また、交通結節機能を強化するため、東口駅前広場を拡張して路面電車を引き込み、西口駅前広場を新設する他、路面電車を駅西側へ延伸させる計画にも取り組んでいます。
さらに松山駅周辺のまちづくりガイドラインを策定して、土地利用転換を促し、魅力ある都市居住環境を創出していきます。
−地元建設業界へ向けてメッセージを
松山市が進める「環境・安全安心で幸せ実感」のまちづくりで、建設業の皆さんはインフラ整備の担い手であると同時に災害時にも協力いただく大切な存在です。
建設業界は、労働者の高齢化や若者の建設業離れでの人手不足など厳しい状況です。本市では、市内業者への発注を優先する他、新たに総合評価型案件で若手技術者の雇用に加点するなど、地元建設業者が持続的に発展できるよう改善を進めています。今後も地域の基幹産業として発展されることを期待しています。
【関連情報 愛媛県松山市のまちづくり】
一人でも多くの人を笑顔に (2016/9/23)
一人でも多くの人を笑顔に (2015/9/25)
一人でも多くの人を笑顔に (2014/9/26)
一人でも多くの人を笑顔に (2013/9/24)
一人でも多くの人を笑顔に (2012/9/28)
その他の特集
- 建設資材価格マーケット(2024年3月)
- [New]川崎市まちづくり局特別企画 - 未来をつくる市内の建築物
- [New]Catch-up
- 建通新聞購読料のお支払いに『口座振替』が使えます!
- 建設資材価格マーケット(2024年2月)
- 建設資材価格マーケット(2024年1月)
- 全国の企業・就活生応援 建設業界に熱視線!
- 建設資材価格マーケット(2023年12月)
- 建設資材価格マーケット(2023年11月)
- 連載「脱炭素のホンネ」
- 建設資材価格マーケット(2023年10月)
- Catch-up<2023年10月〜11月号>
- 建設資材価格マーケット(2023年9月)
- 建設資材価格マーケット(2023年8月)
- Catch-up<2023年8月〜9月号>
- 建設資材価格マーケット(2023年7月)
- 建設資材価格マーケット(2023年6月)
特集コーナー
このコーナーでは、入札情報関連の話題や建設業界注目の情報、工事ニュースなどを取り上げます。