整備が進められている松山外環状道路空港線の国道56号から松山空港までの側道部2.4`が9月18日に開通する。えひめ国体・大会を控え選手団や来県者の輸送に大きな力を発揮することが期待されている。
松山外環空港線(3.8`)は、地域高規格道路で自動車専用道路部は国土交通省、側道の一般道路部は愛媛県と松山市、国交省の三位一体で整備を進めており、今回開通するのは国道56号の余戸南インターチェンジ(仮称・IC)から松山空港東側に設置される東垣生IC(仮称)間の側道2.4`。
松山外環(8.6`)は、松山IC・松山空港・松山港など交通拠点間を一本で結びアクセス性の向上、市内中心部へ流入する交通の分散が図られる。
松山IC付近の国道33号から国道56号の余戸南ICまでの延長4.8`をインター線、余戸南IC(松山市余戸南)から松山空港までの3.8`を空港線と位置付けて整備を進めており、インター線は一部の側道を除き2016年12月に全区間で供用を開始している。また松山ICから東伸し国道11号に至る延伸(2.5`)を18年度以降早期事業化を求めていく。
今回の側道開通により、松山空港から国道56号、松山ICや国道33号までをつなぐ新たなルートができ、整備前と比較して松山空港から松山IC間の所要時間が約35分から約14分と約6割短縮される他、松山空港と国体・大会のメイン会場となる松山中央公園までのアクセス時間が約13分短縮され、また松山空港へのアクセス性の向上、交通分散による周辺道路の渋滞緩和、松山空港と松山ICが直結することにより県内に点在している多くの競技会場への移動時間短縮などが期待される。
国体の開会式当日には、選手団5000人程度、一般観覧者8000人程度のバス輸送が計画されていることから大会関係者も大きな期待を寄せている。
県道久米垣生線から伊予松山港線間は18日の午前7時、国道56号から県道久米垣生線は開通式典やセレモニー後、午後2時から供用開始となる。
当日は、午前10時から余土小学校体育館で式典が行われ、11時からは場所を現地(国道56号交差点付近)に移し、余土小学校金管バンド部によるブラスバンド演奏、テープカット・くす玉開披、開通記念パレードのセレモニーが行われる。
国交省松山河川国道事務所 所長 鳥羽保行
このたび、国土交通省・愛媛県・松山市が共同して整備を進めてまいりました松山外環状道路空港線側道部(国道56号から松山空港間、約2.4`)が開通する運びとなりました。当事業に対して、多大なご支援とご協力を賜りました地域の皆さま、関係機関の皆さまに、厚く御礼申し上げます。
松山外環状道路インター線(国道56号から国道33号の間)は、2016年12月に全線開通し、松山ICへのアクセス性の向上や周辺道路の渋滞緩和などの効果が見られているところです。さらに今回の開通により、松山空港と松山ICが直結されることになり、9月30日に開会式を迎える「愛顔つなぐえひめ国体」、その後開催される「愛顔つなぐえひめ大会」において、各競技会場までの選手や観客の円滑な移動を支援する他、交通分散による市内部の渋滞緩和などの効果がさらに期待されます。
松山河川国道事務所では、引き続き愛媛県・松山市と連携を図りながら、自動車専用道路部の整備を推進するとともに道路利用者の安全・安心の確保に努めてまいりますので、今後とも、皆さまのご支援、ご協力をお願い申し上げます。
愛媛県知事 中村時広
このたび、松山外環状道路空港線の側道部(国道56号〜松山空港)2.4`が開通する運びとなりましたことを大変喜ばしく存じます。
国土交通省、松山市をはじめ、関係者の皆さまには、事業推進に多大な御尽力を賜っており、厚くお礼申し上げます。松山外環状道路は、松山IC・松山空港・松山港などの交通拠点間のアクセス性向上や市内の渋滞緩和などを目的とした地域高規格幹線道路で、松山圏域はもとより愛媛県全体の社会経済活動をけん引する極めて重要な路線です。
とりわけ今回の開通は、いよいよ開幕する「愛(え)顔(がお)つなぐえひめ国体・えひめ大会」におけるメイン会場である県総合運動公園などへの選手や観客の円滑な輸送を可能とする他、県内経済の活性化、交流人口の拡大を図る上でも、大きな効果を発揮するものと期待を寄せています。
本県では、引き続き松山外環状道路の一日も早い全線開通に向け、国や松山市と手を携え、全力で取り組んで参りますので、皆さまのご支援、ご協力をお願い申し上げます。
松山市長 野志克仁
このたびの開通で、松山ICから空港間が高規格道路や一般道路でつながり、渋滞緩和や交通事故の減少はもちろん、主要施設間の所要時間が短縮され、観光や産業振興などさらに経済効果が見込まれます。松山市が目指す、市民が幸せを実感できるまちづくりの大きな後押しになるものと大変うれしく思っています。2017年、松山市では、正岡子規、夏目漱石そして柳原極堂の生誕150年、司馬遼太郎氏の小説「坂の上の雲」を生かしたまちづくりの中核施設、坂の上の雲ミュージアム10周年など節目が重なる年です。また、9月26日には、道後に市営では33年ぶりに新しい温泉施設、道後温泉別館飛鳥(あすか)乃(の)湯泉(ゆ)もオープンします。いよいよ開催される愛顔つなぐえひめ国体・えひめ大会で訪れる、延べ約28万人の選手や関係者、観客の皆さんをはじめ、多くの観光客の皆さんに「花園町通り」のリニューアルも合わせ、スムーズに移動していただくことで、気持ちよくお迎えし、おもてなしができると考えています。
■開通日:2017年9月18日(月曜日)
■開通区間:松山市余戸南3〜松山市南吉田町
■開通延長:2.4`
■今回開通区間の事業主体:国土交通省、愛媛県、松山市