国立大学法人徳島大学は、徳島市の常三島・蔵本キャンパスを中心に教育研究施設と関連施設群を有する徳島県内最大の教育機関。本年度予算約452億円で教育・研究活動とそれを支える施設整備を続けている。現在、蔵本地区で歯学部校舎改修T、旧外来診療棟とりこわしその他、環境整備などを工事中。このうち2017年3月に着手した歯学部校舎改修Tは、2018年1月末の完了予定で、今後、予算が確保されれば、建物全体の内部改修を順次進める。
歯学部校舎は鉄骨鉄筋コンクリート造6階建て延べ22080平方b(建築面積4669平方b)。現在工事中の校舎改修T工事は主に建物の東側、延べ4080平方bを対象に整備している。工事は建築(改修)、機械設備、電気設備に3分離しており、いずれも3月に入札され工期は建築が17年3月17日〜18年1月31日、機械設備が17年4月7日〜18年1月31日、電気設備が17年4月4日〜18年1月31日となっている。
工事内容は防水、外壁改修、建具改修、内装改修、塗装、環境配慮工の他、空調・衛生(管)工事と電気工事。工事場所は徳島市蔵本町3-18-15(国道192号沿い)。
歯学部は歯学科と口腔保健学科で構成。歯学科は「広い知識、最新の治療技術、医療人として必要な倫理を備えた歯科医師の養成」を、口腔保健学科は「口腔保健および社会福祉の専門的立場から健康長寿の推進に貢献できる人材の養成」を目指している。
歯学部の学生数(5月1日現在)は、歯学科が241人(1〜6年次、男性124人、女性117人)、口腔保健学科が59人(1〜4年次、男性1人、女性58人)で、学部合計数は300人。この他、口腔科学教育部の修士(博士前期)課程で口腔保健学専攻に修士1人と前期13人、博士(博士後期)課程に口腔保健学専攻6人と口腔科学専攻65人が学んでいる。
現在進めている歯学部校舎改修は、四国で唯一の歯学部として歯科診療と研究の中心的役割が求められる、同学部の教育研究環境を整備する工事。幅広い医療知識と最新技術、倫理観を備えた「歯科医師、歯科衛生士、社会福祉士」の育成に向けて、今後、学部校舎全体の早期整備(内部改修)が期待される。