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(2017/10/30)

 

【神奈川県】定住化増へ基盤整備促進
〜松田町 本山博幸町長に聞く〜

 

 丹沢大山国定公園に指定された1200b級の高峰が北にそびえ、西には富士山や箱根外輪山を望む、豊かな自然に囲まれた松田町。

 一方で、消滅可能性都市に挙げられる松田町では、定住人口の増加が求められる中、町内にある2駅間の連携強化のため、周辺整備や住宅整備に力を入れる。そのかじ取り役として2期目に入った本山博幸町長に、今後のまちづくりや整備事業について聞いた。

 

本山博幸

―2期目就任の抱負を。
「行政経験のなかった自分を支えてくれた町民や各団体の皆さんに対する感謝の気持ちを大切にしながら、町政を担っていく。まず、JR御殿場線松田駅と小田急小田原線新松田駅の2駅間(約50b)を活性化するため、周辺整備事業を進める。2023年度には用地の一部取得などへ着手していきたいと考えている」

―町営住宅2棟の整備について聞きたい。
「私が1期目に就任した13年の時点では、既に町が籠場地区の土地を購入し、低所得者向けの町営住宅の建設を計画していたが、この案だと採算性が低く、町の財政に大きな負担があり、事業費の償還に時間が掛かりそうだった。そこで、財政負担を軽減するため、当初予定していた対象者を既存建物に集約し、籠場には低所得者層以外も入居できる住居の建設を目指した。並行して、町屋地区にも町営住宅を建設し、その賃料による運用益の一部を、籠場住宅の建築費の償還に当てる計画に切り替えた」
「この手法は、『松田モデル』と呼ばれ国にも高く評価してもらい、通例ならば予算が下りない籠場町営住宅に、補助金を充当してもらうことができた」

―文化センターの改修が進んでいる。
「地方創生予算を得て、17年度は1億2000万円を投じ改修工事を行っている。文化センターが駅から徒歩5分圏内に立地し、1000人規模を収容できるのはこの辺りで松田町だけ。とはいえ、老朽化して使用頻度が下がり、毎年赤字を計上していたので、集客を見込めるようにリニューアルすることになった。具体的には、オリンピック種目にもなっているスポーツクライミング施設を既存建物の壁を利用して設置する他、健康寿命を延ばすための未病コーナーの設置、舞台設備などのリニューアルを行う。工事は今年を含め2年間で実施する」


町屋地区住宅 完成イメージ


―女性が輝き活躍するコンパクトシティ創生事業の進捗はどうか。
「県が所有していた旧土木事務所を活用した施設整備を見込み、17年度に設計、18年度に改修する。ここでは定住化の促進を図るべく、女性起業家の育成やベンチャーの発足を促す。子どもがいるため外出が難しい女性も参加できるよう託児所を設置する。また、仕事終わりの息抜きも可能なフィットネスやカフェも整備する方針」
「年齢や性別を問わずに人が集まり、さらに雇用が生まれれば一番良いと思っている。これから協議会を通じて案を詰めていく。ソフト面には課題も多く、各施設をマネジメントしてくれる人を募集すると大抵が町外の業者になってしまう。できる限り地元企業に参加してもらい、地元で若手のコンサルタントを育てていきたいと考えている」

―松田小学校の建て替え計画について。
「1973年に築造し、既に44年が経った。老朽化のため建て替えに至った」
「通常なら建て替える校舎の構造は鉄筋コンクリート造。しかし、優先的に補助金がもらえる国の施策を活用することも視野に入れ、木造を採用した」
「建物は3階建てで、各学年3クラス程度。特別教室や教員室は気密性や耐火性を考慮し鉄筋コンクリート造で整備する。体育館は鉄筋コンクリート一部鉄骨造とするが、木質を採り入れて柔らかい雰囲気にしていきたい。学校を木で造ることで児童も親も喜んでくれる。松田小で学ばせたいと言う人が増えれば、将来の定住化にもつながると思う」

―地元建設関係者にメッセージを。
「ご存知の通り、松田町にはAランクの企業がいない。これは、Aランクの企業が存続できるだけの仕事を行政が発注してこなかったからだと思っている。われわれ行政はこれからさまざまなインフラ整備を行っていくので、できれば地元の方に仕事を手掛けてもらい、地元に雇用を生みたい。今回の町営住宅整備のように、町外の企業が落札しても、できる限り地元企業を活用することを条件としていき、地域を守れるよう運営を進める」    「企業ランクをCからBへ、BからAに上げるためには、大手ゼネコンなどとJVを組んで技術を身に付ける必要もある。たくさんの現場で経験を積んでもらい、AやBの仕事も地元でこなしてもらえるよう、行政としても努力していく」

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(2017/10/30)

 

 

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