第2期総合計画に基づきまちづくりを進める西条市。「創ろう 最上のまち西条!」をスローガンに掲げ、「快適環境実感都市」の実現に向けて各施策を進めている。
▼次世代の建築資材、動き出したCLT(直交集成板)製造拠点整備
中高層の木造建築などへの活用が期待されている新建材CLT。2018年度の本格稼働を目指し、原木の加工から一貫製造する全国初の工場を東予インダストリアルパーク内に建設する。CLTは耐震強度や断熱性、遮音性に優れ、欧州では中高層建築の壁や床材などに幅広く利用されてる。西条市でも今後、市営住宅や体育館などへの活用を検討してく方針。
▼進む教育施設の耐震化
16年4月1日現在では、市内の小学校26校、中学校10校、幼稚園5園のうち、校舎や園舎ではすでに耐震化が完了しており、5中学校の屋内運動場などで未改修を残すのみとなっている。16年度、西条北中学校屋内運動場改築に着手した。また、西条南中学校屋内運動場の建設も計画しており、16年度に既設屋内運動場などを解体し、17年度に改築を発注する。新施設の規模は木造2階建て延べ約1750平方b。1階にアリーナ(942平方b)や更衣室、トイレ、器具庫などの他、技術室(工作室、機器据付室)を設置する。2階は卓球練習場などとして使用できる多目的ホールになる。この他、西条西中学校の屋内運動場(鉄骨造平屋700平方b)、東予東中学校の技術室(鉄骨造平屋311平方b)の耐震化が計画されている。
▼市営団地の整備計画
新泉町団地(仮称)の建設を計画しており、1区整備事業として17年度に既設住宅の一部を取り壊し、18年度の後半から建築工事に着手し、18〜19年度の2カ年で完成させる計画。1区の規模は鉄筋コンクリート造6階建て延べ2314平方b。2Kタイプ、2DKタイプ、3DKタイプ・42戸。
全体の事業計画では、既設の泉町住宅を取り壊した跡地に新団地4棟・計139戸を1区〜4区に分けて整備する。2区工事については、17年度に実施設計、18年度に解体、19〜20年度に建設する。
新御手洗団地(仮称)2棟の建設も計画。1区(1棟)建設に伴う実施設計を18年度に、19年度に既設住宅の解体、20〜21年度で建設を進める方針。規模は鉄筋コンクリート造5階建て延べ1861平方bで、2Kタイプ、2DKタイプ、3DKタイプを計36戸設置する。
▼観光情報の発信拠点を目指して
石鎚ハイウェイオアシス館の改修に向け、基本設計が進められている。1999年11月にオープンした同館。機能していない一部の施設を改修し、市の道の玄関口にふさわしく、観光情報の発信拠点そして3世代が交流できる場の提供をコンセプトにリニューアルさせる。17年度に実施設計、早ければ同年度中に工事を発注する。
▼快適な都市基盤づくり
「空家等対策計画」を策定。老朽危険空家の除却に対し助成を行い、住環境の向上を図っている。また、公共施設などの老朽化対策としては「公共施設等総合管理計画」を策定し、施設の更新・統廃合・長寿命化などを計画的に行う。JR伊予西条駅構内のバリアフリー化については、16年度から本格的な工事に入った。えひめ国体にも備え、エレベーター・多機能トイレなどを設置する。