安全で快適な住まいの確保と建物の長寿命化を図ることを目的に進めてきた三島市の公営住宅南二日町住宅B棟全面的改善事業が無事完成した。住戸内におけるバリアフリー化などの全面的な改善の他、住宅形式を階段型から片廊下型に変更するとともに、新たにエレベーターを設置するなど、住民によりやさしい住宅へとリニューアルした。今後も豊かな住生活の実現を目指す三島市の住宅政策に期待が持てる。
南二日町住宅B棟全面的改善事業の完成にあたり
三島市長 豊岡 武士
三島市では、第4次三島市総合計画後期基本計画及び三島市住宅マスタープランに基づき、市営住宅入居者が安全で安心して生活することができるよう、市営住宅の住環境の改善を図っているところであります。
市営南二日町住宅については、平成28年度から各棟の全面的改善事業を進め、A棟については平成29年9月に完成、平成31年3月にB棟が完成しました。
これもひとえに市民の皆様をはじめ、工事に当たられた方々、市議会その他関係各位の温かいご支援とご協力の賜物と深く感謝を申し上げます。今後も引き続き、C棟の全面的改善事業を行う予定でございます。
市営南二日町住宅は昭和50年から昭和52年までに整備された住宅で、伊豆箱根鉄道駿豆線の三島二日町駅が近接していることから利便性もよく、他の住宅に比べて高齢者の割合が多い傾向にあります。
また、建設後40年以上経過し、内外装や設備等の劣化が進んでいたことから、住戸内のバリアフリー化等の全面的な改善が必要となっておりました。
この全面的な改善では、住宅形式を階段室型から片廊下型に変更し、高齢者の移動が負担にならないようエレベーターを設置しました。また、世帯構成に応じて適切な住宅供給ができるよう1DK・2DK・3DKの3タイプの住戸を設け、住戸間のコミュニケーションの増加及び単身高齢者世帯の安否の確認が図れるよう住戸の配置に考慮いたしました。
この市営南二日町住宅全面的改善事業が地域の活性化の一端を担うことを心からご期待申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。