【岡山県】2019年度の主要土木事業|建設ニュース 入札情報、落札情報、建設会社の情報は建通新聞社

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岡山県内の主要土木事業

 渋滞の緩和や交通事故の低減を目指し、また、災害発生時の輸送路確保などを目的に、岡山県内各所でバイパス道の整備や道路の拡幅改良などが進められている。2019年度は、平成30年7月豪雨の被災地復旧・復興にも集中的に取り組んでいくため、国直轄事業では昨年度の2倍を上回る予算が盛り込まれた。国と県、岡山市と倉敷市が計画している主要事業の一部を紹介する。

 

岡山国道事務所

 

【笠岡バイパス整備】
笠岡市内の交通渋滞を緩和させることなどを目的に計画されている、笠岡市西大島新田から茂平に至る7.6`の道路。干拓地であるため整備には地盤改良なども必要となる難所が多い。側道部を活用し、延長3.3`区間で2007年度から供用を開始している。19年3月末現在の事業進捗率は約61%。19年度は、カブト南地区の第7改良と第8改良工事を行う。

【玉島・笠岡道路U期整備】
地域高規格道路倉敷福山道路(延長約55`)の一部を構成する自動車専用道路で、整備延長は、起点・倉敷市玉島阿賀崎〜終点・笠岡市西大島新田までの13.9`。U期整備(延長9.4`)には12年度から用地買収や工事に着手しており、19年3月末現在の事業進捗率は約24%。19年度は、鴨方IC第5改良工事を行う。また、県道西大島浜中線をまたぐ西大島新田橋梁(橋長27b)の架橋に伴う橋台工(広島県側)も発注する。

【岡山環状南道路】
国道2号(岡山市南区藤田)から国道30号(岡山市南区藤田)に至る2.9`の道路。16年度から本格的に工事が始まっており、暫定2車線で整備を進めていく。19年3月末の事業の進捗率は約63%。19年度は、大福地区の第4・第5改良、東畦地区の第7・第8改良、藤田地区の第4改良工事を行う。また、大樋橋西交差点では立体交差化が計画されており、18〜19年度で大樋橋の拡幅や古新田地区などで改良を実施する。

【総社・一宮バイパス整備】
一般国道180号の岡山市北区楢津から総社市井尻野までの交通混雑の緩和や交通安全の確保などを目的とした延長15.9`の道路。このうち、岡山市北区福崎〜総社市総社までの延長3.4`区間が4車線で、直近では、16年3月に岡山市北区楢津〜北区一宮山崎までの延長1.5`区間が暫定2車線で開通している。19年3月末の進捗率は約48%。19年度は、総社地区の改良工事としてJR吉備線の西側で路体盛土工や石・ブロック積・張り工を進める。

【倉敷立体事業】
国道2号の倉敷市新田から同市船穂町船穂までの延長7.7`区間を対象に、渋滞の緩和などを目的に4車線化する事業。07年度に着手し、起点の新田から片島町までの約5`区間で工事が完了している。19年度の4車線化供用に向けて、高梁川大橋の新橋工事と倉敷市船穂地区の高架工事が進められている。19年度は主に舗装工事を発注する。

 

19年度中に4車線化供用する倉敷立体

 

【橋梁耐震化】
橋長15b以上でかつ緊急輸送道路となる橋梁の耐震化を進めており、まずは21年度までに33橋を完了させる計画。19年度は、国道2号の大西高架橋・古城池高架橋・爪崎高架橋・大樋橋・百間川橋・道口高架橋、国道30号の泉田跨道橋の工事を発注する。

 

備前県民局

【地域高規格道路美作岡山道】
佐伯ICから熊山IC間をはじめ、吉井ICから佐伯IC間、熊山ICから瀬戸IC間(一部岡山市施工)は供用済みとなっている。2019年度は吉井ICから柵原IC間で、赤磐市光木から赤磐市周匝地内の測量、調査、設計を行う。19年度事業費は8300万円。

【主要地方道岡山赤穂線】
和気町藤野地内の同線は物流を担う幹線道路で交通量が多く、幅員も狭くカーブが急なことから、安全を確保するために、田ケ原橋の架橋をはじめ盛土工や路面排水工などを進めてる。19年度は田ケ原橋両岸の取付道路を施工する予定。全体計画は、延長1100b、全幅11.25bで、20年度の完成を想定している。19年度事業費は1億2000万円。

【村田製作所・豆田工業団地関連】
企業誘致関連道路事業の一環で、村田製作所・豆田工業団地関連(瀬戸内市地内)の道路整備を行っている。服部射越線の豆田工区では邑上橋交差点から豆田工業団地を結ぶ延長1800bを対象に、現道幅員約5bを幅員6(8)bへ拡幅する予定。19年度に事前評価に図り事業化を目指す。福中工区は延長240b、現道幅員約5bを幅員5.5(7)bへの拡幅工事を進めており、20年度内での完成を目指している。

【高梁御津線の拡幅工事】
新規事業として、高梁御津線(吉備中央町黒土から田土地内)の拡幅工事を計画している。19年度に詳細設計・調査、20年度に用地測量や用地取得を行い、早ければ21年度から工事を順次発注する。概算事業費は6.9億円を想定している。
計画延長は1200bで、現道幅員約5bの道路を幅員10.25bに拡幅する。周辺は農作地が多いため、盛土などを行い拡幅する。

【一級河川砂川改修事業】
対象区間は岡山市東区金田から赤磐市正崎の16.4`。平成30年7月豪雨で東区沼地内の左岸堤防が決壊したため、その箇所を含む約0.5`区間については河川災害関連事業で、砂川合同堰から上流約7.2`区間は河川激甚災害対策特別緊急事業で整備を進めている。19年度は護岸工や築堤工をはじめ、調査・設計を行う。19年度事業費は9億5000万円。

【二級河川倉敷川改修事業】
二級河川倉敷川の改修工事を進めている。対象は倉敷川橋(国道30号)から吉岡川合流点(倉敷市)までの延長約9500b(備前県民局分は約7000b)。拡幅や掘削などで流下能力の向上を図っており、新稔橋付近の2200b区間の工事を現在進めている。19年度事業費は1億9000万円。

 

備中県民局

【真備緊急治水対策事業】
平成30年7月豪雨災害の被害を受けた真備地区に流れる小田川の3支川(末政川・高馬川・真谷川)で堤防の本復旧・強化工事を進めている。決壊箇所の本復旧工事は6月に完了。決壊箇所以外はある程度の用地が取得できた段階で、速やかに工事を発注する予定。
同事業では、堤防の嵩上げと堤防断面の拡大、堤防内側に遮水用の鋼製矢板を打ち込む他、護岸ブロックを整備する。末政川は小田川合流点から1370b、高馬川は780b、真谷川は1210b。事業期間は18〜23年度で、事業費は約89億円。

【加須山中帯江線バイパス事業】
倉敷市八軒屋から同市中帯江までを結ぶ県道。現道の南側に新たなバイパス道を建設する。延長は1550b、幅員は18b(片側1車線、両側歩道)。新興住宅地「ベルタウン」内の山を掘削しバイパス道を通過させる工事を継続中。19年度は掘削により分断されたベルタウンを結ぶ橋梁の上部工に着手する。橋長は39.7b、幅員は5b。上部工の構造は斜材付きPCπ型ラーメン橋。

【美袋井原線バイパス事業】
総社市美袋から原地内で、現道の南側にパイパスを整備する。バイパスの延長は990bで、幅員は7b(車道5.5b)。総事業費は約16億円。高梁川をまたぐ新橋梁の整備が必要となるため、19年度は既存の水内橋の南側に新たに建設する橋梁予備設計と土質調査を実施する。新橋梁の区間は延長350b。

【上高末総社線バイパス事業】
現道の南側を並行して走る市道を活用(拡幅)し、バイパス道として整備する。区間は総社市新本地内の延長2200bで、幅員は9.75b(車道6b、片側歩道2.5b)。19年度は(仮称)市場南橋の上部工事を7〜9月に発注する。橋長16.6b、全幅8.7b。上部工の構造はプレテンション方式PC単純床版橋。

 

美作県民局

【美作岡山道路新設事業】
英田IC(美作市城田)から湯郷温泉IC(美作市位田)間で事業を進めている(延長2500b・幅員10.5b)。2019年度は同区間に架橋する(仮称)城田川橋の橋梁予備設計などを行っている。20年度には切り土や盛り土、法面工などに着手する。詳細は未定だが、トンネルの建設も予定している。完了は28年度内。総事業費は59億5000万円。
また、19年度は柵原IC〜英田IC間4500bの区間の用地買収を進めていく。

【垂水中谷川砂防堰堤建設事業】
真庭市垂水地内の垂水中谷川に砂防堰堤1基を建設をする。19年度に地元説明や測量、20年度に詳細設計、21〜22年度まで用地調査や用地補償を行い、23年度に着工し、27年3月末までに完成させる。
堰堤は高さ11b、延長40bの重力式コンクリート型式。保全区域には住宅82戸や落合病院などがあり、渓流の荒廃化が進んでいるため、土砂災害緊急対策が急がれる。概算事業費は2億5000万円。

【神代勝山線BP事業】
県道321号線神代勝山線をバイパス化する。19年度に測量設計を行い、20年度から着工する見通し。
現道の神代勝山線は幅員が4bと狭く、区間によっては大型車両などの通行が困難になっていることから走行の安全性が求められている。
バイパス道は真庭市神代地内の峠を起点に西側までの延長420b、幅員7b。山間部である峠地域から切土や盛土、法面工などを行う。
概算事業費は2億9000万円。

 

岡山市

【岡山駅前広場】
後楽園に見立てたデザインで整備する。着工時期を前倒しし、2020年度下半期から工事を進める。発注は市が行う見通し。
概算工事費は43億円。内訳は駅前広場整備費29億円、軌道関連整備費10億円、交差点改良費4億円。国からの交付金などを最大限に活用し、軌道関連整備費は運行事業者も一部負担する。今後、詳細設計の入札手続きに入る。
路面電車の電停は後楽園の流店をイメージし屋根を2枚片流れ屋根の組み合わせとし、天井仕上げには県産材の木材を使用、軌道部分は流店の水路の「見立て」としての軌道緑化とする。現在の噴水広場は軌道と重なることで撤去し、北側にカスケード(滝)と水盤による新たな憩いの場として再生。桃太郎像は移設する。 
JR岡山駅東口広場への路面電車乗り入れ事業は、岡山駅前電停を約100b延伸し、広場噴水近くに駅舎前に3カ所のホームを備えた電停を新設する。

 

後楽園に見立てたデザインで整備する岡山駅前広場イメージ

 

【市道西大寺上中川町1号線】
東区西大寺中野から西大寺松崎までの未整備区間延長870bについて、2019年度も引き続き一部未買収区間の用地交渉を進める。工事着手時期は未定だが、大型車両の進入路となる芳岡川に架かる橋梁工事に早ければ21年度ごろから着手する。事業期間は26年度までの予定。
同線は、JR西大寺駅と外環状線を結ぶ幹線道路。都市計画道路中川駅前河本線の一部区間として整備を進めてきたが、未整備区間があり十分な整備効果が発現していないため、未供用区間の約870bを整備し、幹線道路ネットワークとしての機能を高める。
同区間の延長は870b、幅員は15〜18bの2車線道路として整備。両側に歩道を設置する。事業費は約32億円を見込んでいる。芳岡川に架かる橋梁は橋長21b・PC橋・1径間。17年度に道路と橋梁1基の詳細設計などをウエスコ(同)で進めた。

 

倉敷市

【都市計画道路整備事業・矢柄西田線】
矢柄西田線は、連島町矢柄を起点として、国道2号西田交差点付近を終点とする倉敷南地区を東西に結ぶ都市計画道路。
旧県道福田老松線から西に向かい県道水島港線までの中島〜福井地区で整備を進めている。同事業により円滑な交通の確保、安全性の向上や地区の活性化を図る。概算事業費は46億2000万円。25年度の事業完了を目指している。
事業区間の延長は1003b。幅員は18〜32b。第2工区と第3工区の2工区に分かれており、それぞれ延長は約500b。
19年度は物件調査や用地買収、物件補償の他、第2工区で道路改良工事2件を予定している。1件は延長230b、幅員18b、もう1件は延長55b、幅員4b。第3工区では延長80b、幅員4bの道路改良工事を実施する。

【主要幹線道路・柏島道越線】
玉島地区西部の一般県道水島港唐船線から主要地方道倉敷笠岡線までを南北に連絡する主要幹線道路。
このうち、国道2号、JR山陽本線・山陽新幹線との立体交差を含む市道西町亀崎線から市道八重島地2号線までで道路新設改良を実施している。同事業により交通混雑の緩和・解消し、玉島地区の道路ネットワークの向上が見込まれる。概算事業費は79億円。
2018年度末までに国道2号、JR山陽本線・山陽新幹線との立体交差を含む650bの道路整備が完了し、供用開始している。19年度から山陽新幹線より北側の区間の整備を進め、20年度末の供用開始を予定している。
19年度は延長100b、幅員14bを対象とする道路改良工事の一般競争入札を7月ごろ公告する他、延長200b、幅員4bを対象とする道路改良の一般競争入札を10月以降に公告する。
同事業のうち、供用開始箇所から南側の延長520b、幅員26bの工事は未着手の状況。18年度末までに用地は取得済みで、事業化に向けて現在調整を進めている。

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