東京都が東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の会場として建設している東京アクアティクスセンター。汚染土壌の対策などで当初の整備計画が遅れたものの、2020年2月の完成に向け工事が最終段階を迎えている。重さ7000dにも及ぶ大屋根を配した外観はほぼ完成形となり、内部のメインプールやダイビングプール、サブプールなども完成し、10月末現在の工事進捗率は90%となった。今後、残る内装や外構などの整備を実施し、プレ大会の開催に備える。
東京アクアティクスセンター(江東区辰巳2-2)は、オリンピックの競泳・飛び込み・アーティスティックスイミングと、パラリンピックの水泳競技会場として利用するため、都が新設する恒久施設の一つ。規模は鉄骨一部鉄骨鉄筋コンクリート一部鉄筋コンクリート造地下1階地上4階建て延べ約65500平方b。大会用に客席15000席を配置し、大会後に改修工事を行って5000席まで減らす。
16年10月に準備工事に着手し、17年4月に本体工事を開始。地上で構築した大屋根のリフトアップ工事を先行して実施した後、躯体や鉄骨工事、設備工事などを進めてきてきた。
本体工事はほぼ完成し、現在は内外装工事を中心に残る作業を進めている。コースの長さや深さを調整できるメインプールには既に水も張られ、「日本水泳の中心となる世界最高水準の水泳場」としての姿を現しつつある。実施設計と施工を大林・東光・エルゴ・東熱JVが担当している。整備費は567億円。
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アクアティクスセンター 工事が最終段階
〜東京都新設で2月完成へ〜
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