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大阪・関西万博開催まであと1000日

※2022/7/15 大阪版掲載
 
世界最大級の木造建築物となる大屋根(リング)を中心にさまざまなパビリオンが配置される
会場パース(提供:2025年日本国際博覧会協会)
世界最大級の木造建築物となる大屋根(リング)を中心にさまざまなパビリオンが配置される
 
 
 2025年大阪・関西万博開催まであと1000日。大阪をはじめ、近畿、東京など各地で関連するイベントが予定され、徐々に万博への機運が高まりつつある。
 14年8月に「大阪維新の会・みんなの党都構想推進大阪府議会議員団」が提出した「平成26年度大阪府施策についての提言」において、25年の国際博覧会誘致が提案されてから約8年が経った。その後、18年11月にパリで開かれた博覧会国際事務局の総会で開催地が大阪に決まったことを懐かしく思う。
 これまで2025年日本国際博覧会協会が基本計画、大阪府市が大阪パビリオン出展基本計画をまとめ、大阪府市では「万博推進局」という新組織を発足させ、府と市が結束して万博開催に向けて取り組む体制を整備した。
 会場に建設するパビリオンには、政府の「日本館」、大阪府市と経済団体などの「大阪館(仮称)」、民間企業による民間パビリオン、万博のテーマ事業プロデューサーによるテーマ館などがある。また、「未来社会の実験場」というコンセプトもあり、空飛ぶクルマなど最新技術の社会実装も予定されている。国と大阪府市、民間企業が一体となって会場をつくりあげる。
 パビリオンの他にも、万博開催に合わせて、大阪メトロ中央線延伸での新駅やアクセス道路などの整備が計画されており、万博が建設業界に好景気をもたらすと期待したい。
 弊紙でも、万博の開催1000日前に合わせ、改めて機運を後押しする気持ちで、会場デザインプロデューサーの藤本壮介氏の寄稿文の他、主な民間パビリオンの構想概要を紹介する。
 
■ 開催概要 ■
名称:2025年日本国際博覧会(略称「大阪・関西万博」)
テーマ:いのち輝く未来社会のデザイン
コンセプト:Peopleʼs Living Lab(未来社会の実験場)
開催日時:2025年4月13日〜10月13日
会場:夢洲(大阪市臨海部)
来場者数:約2820万人(想定)
 
 

藤本プロデューサーからの寄稿文
2025年大阪・関西万博まで1000日を迎えて

会場デザインプロデューサー・藤本壮介氏
会場デザインプロデューサー・藤本壮介氏
(c) David Vintiner
 
 いよいよ2025年の大阪・関西万博まで1000日となります。2020年の年末に会場デザインの基本計画を発表してから、早いもので、もう一年半が経ったことになります。この間、私たち会場整備に関わるチームは一丸となって、計画の具現化に邁進してきました。
 特に会場デザインの要となる大屋根リングについては、世界最大規模の木造建築として実現するべく、さまざまな課題を一つ一つ丁寧に掘り下げ、世界に誇ることのできるこれからの時代の建築として設計を進めています。伝統と未来、自然と人工が融合するような、素晴らしい場所となることを期待しています。
 万博というのは、実にさまざまな人、出来事、コミュニケーションの総体なんだということを、改めて実感させられています。これから万博の華である各国パビリオンの詳細なども発表されることになると思いますが、そうするとますます、この素晴らしい多様性に期待を高めながら開幕へと向かっていくことになると思います。そしてこの世界の多様性が、一つにつながるのが万博です。
 異なるものたちが、その違いをリスペクトしながら響きあうこと。異なるがゆえに、そこに豊かな驚きや意外な発見が生まれ、異なる知恵を合わせることで未来へと向かっていくことができるはずです。
 
 

12の民間パビリオンが出展予定

 2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)会場には、12の企業・団体が、万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に沿って工夫を凝らし、個性を活かした展示や演出を行うことにより、未来社会を体験し、感動と共感を与えるパビリオンの実現を目指して民間パビリオンを出展する。日本国際博覧会協会は、既に万博会場における各民間パビリオンの出展場所を決定しており、23年4月にはパビリオンの建設用地を各団体・企業に引き渡す予定だ。多く出展者は、引き渡し後スムーズにパビリオン整備に着手するべく、基本計画などの策定を進め、基本設計、実施設計と具体的なステップを踏もうとしている。ここでは、民間パビリオンの構想概要を紹介する。
民間パビリオンの会場配置図(提供:2025年日本国際博覧会協会)
 

●飯田グループホールディングス

 名称は、飯田グループ×大阪公立大学共同出展館。技術進歩により変化・発展する社会の中で、過去も未来も変わることのない大切な想い。「ただいま/TADAIMA」というキーワードを軸に、大阪公立大学との共同研究テーマである「ウエルネス」、「人工光合成」技術を活用した“いのち輝く未来社会”を、時空を超えるナビゲーターのメッセージとともに体感。
 

●住友EXPO2025推進委員会

 名称は(仮称)「住友館」。「未来をつくる子どもたちと全ての人に、リアルとデジタルを駆使した、ここにしかない森での体験を提供する。また、パビリオン建設にあたっては、住友グループが全国に保有する森の木材を全面的に活用するなど、さまざまなアイデアや知恵を盛り込んで、今日の万博に相応しい姿を見せる。
 

●特定非営利活動法人ゼリ・ジャパン

BLUE OCEAN(ブルーオーシャン) 名称は「BLUE OCEAN」(ブルーオーシャン)。「海の蘇生」をテーマに掲げ、来場者に今までにない体験を提供する考え。建築設計は2014年にプリツカー賞を受賞している坂茂氏、展示コンテンツは日本デザインセンターの原研哉氏(原デザイン研究所)が担当する。
(写真提供:2025年日本国際博覧会協会)
 

●玉山デジタルテック

 名称は「初志・創新」。台湾独自の技術(テクノロジー)、智能(スマートソリューション)、文化(カルチャー)、連携(パートナーシップ)をコンセプトに「都市×地方、大自然、生命力」の三大エリアを設け、最新デジタル技術により人々の視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚と感性の「六感」に響く感動を届ける。
 

●電気事業連合会

電力館の外観イメージ。コンセプトは「可能性のタマゴ」 名称は(仮称)電力館。テーマは「エネルギーの可能性で未来を切り開き、いのち輝く社会の実現へ」。コンセプトは「可能性のタマゴ」としている。エネルギーのたくさんの“可能性のタマゴ”と、それらが集まることで開かれる未来を体感してもらい、共にいのち輝く未来へ進んでいくきっかけとなることを目指す。
(写真提供:2025年日本国際博覧会協会)
 

●一般社団法人日本ガス協会

 名称はガスパビリオン。来場者、特に子どもたちの記憶に残り、豊かな心をはぐくむ原体験となるような「来場者参加型エンターテイメントパビリオン」を目指す。カーボンニュートラルという地球規模の課題に対し、ガス業界は皆とともに考え、いのち輝く未来社会へ一歩を踏み出す。
 

●日本電信電話

 名称は「NTT PAVILION2025 NATURAL 生命とITの<あいだ>」。「NATURAL 生命とITの<あいだ>」をテーマに、「拡張するパビリオン」、「生きているパビリオン」、「一緒につくるパビリオン」、「循環するパビリオン」をコンセプトとして、リアル・バーチャルでワクワクするような未来、社会課題への気づきを感じてもらうことを目指す。
 

●バンダイナムコホールディングス

 名称は(仮称)「ガンダムパビリオン」。「機動戦士ガンダム」をテーマに未来社会の課題解決に向けた実証実験や、人と人のつながりによる「共創」の実現、リアルとヴァーチャルの連動した未来体験を提供し、ガンダムが示す可能性を感じてもらえうパビリオンを目指す。
 

●パソナグループ

 名称は「PASONA Natureverse」。パソナグループの仕事は「人を活かす」こととし、誰もが健康でイキイキと活躍できる社会の実現を目指す。「いのち、ありがとう―。」パビリオンでの体験を通じて、世界中の全ての人たちが、命を尊び、命への感謝で包まれる世界。多くの人の「ありがとう」が響き合う世界。「Natureverse(Nature×Universe)」を共に創る、創造者になってほしいという想いを込める。
 

●パナソニックホールディングス

 名称は(仮称)パナソニックパビリオン。大阪・関西万博に“解き放て。こころと からだと じぶんと せかい。”をコンセプトとしたパビリオンを出展する。α世代の子どもたちに、「ノモの国」と名づけた体験を通じて、自身の秘められた可能性「天分」に気付き、未来社会に向けて希望を抱いてもらえるようなパビリオンを実現する。
 

●三菱大阪・関西万博総合委員会

 名称は三菱未来館。基本コンセプトを「いのち輝く地球を未来に繋ぐ」と定め、「いのちの始まり、いのちの未来」「いのちの尊さ」「いのちの出会いと共に生きる奇跡」といったさまざまな思いや不思議を共有、来館者一人ひとりに、いのちと未来を想像する時間と空間を体験してもらえるようなパビリオンを目指す。
 

●吉本興業ホールディングス

 名称は(仮称)よしもとパビリオン。パビリオンのテーマは「Warai@ Myraii(ワライ ミライ)」。テーマの “Warai@”が世界語となることを夢見て、三つの「世界中の子どもたち」「笑い」「つながる」のキーワードを基に、「分断」と「対立」の世の中に、子どもたちが初対面でも笑い合うことで国境を越えてつながることができる「笑い」のチカラを、世界の子どもたちと一緒に示す。
 

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