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コロナで「2級学科のみ受験者」37%減

2021/6/15 

2020年度の技術検定の受験者数が、新型コロナウイルス感染症の影響で前年度より減少した。このうち「2級学科のみ受験者」(2級学科受験者のうち実務経験のない受験者)の数は37%減と大幅に減少。一方で、女性比率(全体に占める女性受験者数の割合)は昨年度に続き、過去最高を更新。2級に最終合格(実地までの合格者)した女性は3041人となり、初めて3000人を超えた。国土交通省がまとめた。
 20年度の技術検定は、コロナ禍で2級の前期学科試験が中止。1級は土木・建築・電気の学科・実地がいずれも延期となった(延期後に実施済み)。1・2級建設機械の実地試験は、学科免除者のみ実施した。1級試験の日程変更や2級試験の前期中止など受験機会の減少の影響を受け、学科試験の受験者数は15%程度減少した。
 1級は、学科試験の受験者数が9万4276人で前年度比14・4%減。全7種目いずれも減少した。最終合格者数(実地試験の合格者数)は2万8478人で15・3%減となった。
 一方、2級は、学科試験の受験者数が9万9666人で15・8%減。造園を除く6種目全て前年度より減少した。最終合格者数は3万1333人で8・2%減となった。
 高校生らが大半を占める2級学科のみ受験者数は全種目で減少し、全体で3万3723人と前年度比36・9%減と大きく減少した。
 2級学科のみ受験者数が他の受験者数より減少した背景には、コロナの影響で年2回の受験機会が1回に減ったことに加え、21年度の技術検定制度の見直しを見据え、高校生らが従来制度による受験を控えた可能性があるという。
 再編後の技術検定では、これまでの学科・実地試験の区分を第1次検定と第2次検定に見直し。第1次検定の合格者は技士補の資格を取得できる。2級技士補は17歳以上であれば実務経験のない高校生も取得できる。
 女性受験者については、1・2級ともに学科試験の受験者数、最終合格者数の女性比率が過去最高を更新した。

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