(仮称)大阪市大正区鶴町冷凍冷蔵物流計画のイメージ
【大阪】三菱地所(東京都千代田区大手町1ノ1ノ1)は、大阪市大正区で2件のマルチテナント型冷凍冷蔵倉庫を開発する。かねてより計画を進めていた(仮称)大阪市大正区平尾冷凍冷蔵物流計画については、プロジェクト名称を「ロジクロス大阪大正」として8月1日に着工した他、大正区鶴町でも2026年末の竣工を目指して(仮称)大阪市大正区鶴町冷凍冷蔵物流計画を進めている。
(仮称)大阪市大正区鶴町冷凍冷蔵物流計画の規模は、4階建て延べ4万5430平方b。全階温度可変式で自然冷媒を採用したマルチテナント型冷凍冷蔵倉庫。開発者は三菱地所単独出資の特定目的会社のメック都市開発13号特定目的会社。設計者や施工者などは明らかにしていない。
建設地は大阪市大正区鶴町1ノ1ノ17(地番)他で、敷地面積は約2万1660平方b。
同地は工場や倉庫が集積し、大阪駅から10`圏内と消費地近郊型の物流好立地であることに加え、動物検疫検査場所としての指定申請が可能な立地なことから、多様な物流機能の受け皿となることが期待される。周辺は居住人口も多く、雇用確保の面でも大阪圏内で優位性がある立地といえる。
ロジクロス大阪大正は淺沼組が設計・施工を担当し、26年1月31日の竣工を目指す。規模は耐震構造、鉄骨造4階建てボックス型延べ2万1400平方b。倉庫の一部を温度帯可変式としている。
建設地は大阪市大正区平尾1ノ3ノ1(地番)他で、敷地面積は1万0570平方b。阪神高速17号西大阪線大正東インターチェンジ(IC)より約2・5`、南海津守駅より約1・5`、平尾一丁目バス停より約170bに位置する。大阪都心(梅田駅)から10`圏内のため、消費地近郊型の物流立地として期待される。
関西エリアではこの他に、25年3月の竣工を目指して大阪市住之江区でマルチテナント型冷凍冷蔵倉庫のロジクロス大阪住之江の建設を東亜・日本国土特定JV(東亜建設工業が代表企業)が担当して進めている。また、京都府城陽市東部丘陵地青谷先行整備地区(A街区)では、高速道路ICに直結した「次世代基幹物流施設」として(仮称)京都城陽機関物流施設開発計画を進めている。同計画は土地区画整理事業を実施の上、25年に新築建物に着工し、26年に竣工する予定だ。延べ床面積は約27万7000平方b。