パビリオンの外観パース(オーストリア大使館提供)
2025年大阪・関西万博に独自で建設する「タイプA」パビリオンを出展するオーストリア政府は10月31日、大阪市内でパビリオン整備の進捗と「composing the future:未来を作曲」をテーマとした展示内容を発表した。オーストリア連邦産業院万博事務局代表のアルフ・ネテック氏は、進捗状況について「70〜75%程度」とし、「25年3月末には展示工事など全てを終えられる予定だ」と話した。
設計とデザインはBWM Designers & Architects(オーストリア)が担当。総合建設をNussli(スイス)が担い、鉄建建設が建設工事を行う。
パビリオン内には「関係性の部屋」と「アイデアの部屋」、「未来の部屋」の3エリアが設けられる。関係性の部屋では、オーストリアから遠隔で演奏されるピアノが展示される他、アイデアの部屋では、オーストリアのイノベーションを体感することができる。
高さ12bある未来の部屋は、来場者が演奏する楽器を選び、AIのサポートを受けながら作曲体験が可能。SDGsの17の目標から自分が注目している項目を選ぶと、対応した楽器が自動で選定され演奏することができる。
パビリオンの前には五線譜をイメージした長さ91b、重さ約20dのらせん状の木造オブジェが配置される。オーストリア国内で作成し、万博会場の夢洲で組み立てる予定だ。
この他会期中には、音楽家のモーツァルトが使用したバイオリンを用いたコンサートなどが予定されている。