
再開発施設の図書館棟イメージ図
兵庫県西宮市は、阪神西宮駅北地区の公民連携事業に伴う都市計画手続きに着手した。早ければ6月ごろの都市計画決定を目指す。12月の都市計画審議会で明らかにした。
事業は、民間事業者が土地区画整理事業と市街地再開発事業を一体的に施行する。土地区画整理は阪神電気鉄道(大阪市福島区)と大阪ガス都市開発(大阪市中央区)が担当。市街地再開発は大阪ガス都市開発、阪急阪神不動産(大阪市北区)、エヌ・ティ・ティ都市開発(東京都千代田区)のグループによる施行で実施する。
土地区画整理事業では、阪神西宮駅北地区北側の敷地を東西に貫く区画道路(2区画)を廃止し、再開発施設の建設地として活用する。施行区域の総面積は約2万平方b。区画整理に係る測量・設計には着手しており、2025年度の下半期から道路整備や無電柱化工事、バスロータリー整備などに取り掛かる。
土地区画整理事業の概算事業費は9億8100万円で、このうち西宮市の負担額は7億6000万円と試算している。
市街地再開発に係る基本設計と事業計画作成は25年度に着手し、26年度後半から実施設計や権利変換計画の作成を進め、本体工事は28年度に開始する。完成は31年12月の予定。再開発事業の施行区域面積は約6000平方b。所在地は和上町3他。
再開発施設は、住宅棟と図書館棟の他、連絡デッキ、デッキテラスで構成。住宅棟の階数は40階前後で、延べ床面積などは決まっていない。図書館棟は、5階建て延べ7470平方bを想定。1階にバスロータリー、2〜5階が民間施設と図書館が入り、5階部分にはテラスを設ける。
さらに、図書館棟の吹き抜けをエコボイドとして利用することで、空調費や照明負荷の低減を図り、ZEBReadyの取得を目指す。
連絡デッキは2階レベルでエビスタ西宮と接続する。