都 墨東、東部病院の水害対策設計委託
2019/6/13 東京
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東京都病院経営本部は、災害拠点病院に位置付けている都立墨東病院と東部地域病院の水害対策実施に伴う基本・実施設計業務をそれぞれ伊藤喜三郎建築研究所(豊島区)に委託した。いずれの病院も地階に自家発電設備などを配置しており、止水板の設置などによる対策は実施しているものの、局所的な大雨による大規模な浸水被害が多発していることから、設備機器の上層階への配置など、病院の継続的な運営が可能な浸水対策を絞り込み、年度内に設計をまとめる。
墨東病院(墨田区江東橋4ノ23ノ15)の施設は診療棟(地下2階地上6階建て延べ1万5992平方b)を挟むような形で、病棟(地下2階地上15階建て延べ4万7102平方b)と新棟(地下2階地上10階建て延べ1万2799平方b)を配置。診療棟は1987年、病棟は99年、新棟は2014年に完成した。地下2階に自家発電設備や電気室を配置しており、浸水対策としてこれまでに最大2bの盛土による嵩上げ、地下スロープ入り口への止水版設置を実施している。
一方、東部地域病院(葛飾区亀有5ノ14ノ1)の施設規模は地下1階地上5階建て延べ2万4290平方b(宿舎棟と付属棟を含む)で、1990年に完成した。地下1階に自家発電設備や電気室を配置しており、地下スロープ入り口に止水板を設置している。
両病院とも浸水対策として、自家発電など設備機器の上層階への配置や、想定される最大浸水時の水圧に耐えられるような建物の補強など、大規模な水害が発生しても病院を継続的に運営できる対策を絞り込み、設計にまとめる。年度内に成果を得て2020年度の工事着手に備える。
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