杉並区 区道2096号線で無電柱化に着手
2019/9/30 東京
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狭い空間に車、人、自転車が行き交う
杉並区は、区道の無電中化を促進するため、優先して事業化する路線に荻窪駅南側の特別区道2096―1号線を選定した。2020年度に設計を委託し、22年度の工事着手を目指す。
選定対象は荻窪5ノ1(環状8号線)から荻窪4ノ31(補助131号線)の延長680b、幅員8・1b。同区間はバス通りで車両や自転車の交通量が多いが、十分な歩道が確保できず、安全上に課題がある。18年度に庁内に設置した専門部会で検討した結果、荻窪駅に近く、緊急輸送道路と主要な防災拠点(荻窪病院、杉並保健所)を接続する重要路線である上、地震災害シミュレーションで危険が認められたことから、無電柱化の優先整備路線に選定した。20年度に予備設計、21年度に詳細設計を進め、22年度に工事着手する予定だ。
対象地は幅員が狭く、トランスなどの地上部は公共施設や公園など、道路区域以外への設置も検討が必要となる。今後、東京都や電線管理者などを交えた技術検討会を開き、地上部の設置箇所や低コスト化など工事に関わる課題を整理する。事業は区の財政負担を抑えるため、東京都と国からそれぞれ50%の補助が受けられる「無電中化チャレンジ支援事業」を活用する。
杉並区で管理する延長622`の区道のうち、無電中化しているのは電線単独の共同溝を含めた延長6`だけ。整備率はわずか1%で、無電中化が遅れている。区は17年度に計画的に無電中化を進めるため、「杉並区無電中化推進方針」を策定。この中で整備効果の高い路線として、今回事業化する「区道2096−1号線」の他、「区道2131号(環状8号線〜補助131号線)」「区道2331・2545号(高南通り)」「区道1916号(西荻窪北口商店街通り)」の3カ所を選定した。以後、順次整備していく計画だ。
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