愛知県　高浜川水系残事業費１０６億を概算｜建設ニュース　入札情報、落札情報、建設会社の情報は建通新聞社

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位置図＝河川整備計画資料より

愛知県建設局は、２０１９年度第４回事業評価監視委員会で、二級河川高浜川水系の河川事業について「事業継続は妥当」とする対応方針案を示し、了承を得た。19年度以降は残事業費１０６億９０００万円を投入し、築堤、引堤、護岸整備、河床掘削、橋梁改築、高潮ポンプの設置、植生浄化などに取り組む。
　高浜川水系は、安城市の碧海台地に源を発し、油ケ淵と、油ケ淵に流入する長田川、半場川などから分派後に衣浦湾に注ぐ高浜川と、新川から構成される。流域面積は約68・２平方�`。09年度に河川整備計画を策定し、年超過確率５分の１規模の降雨を安全に流下させることを目的に、河道の拡幅・掘削、橋梁改築、覆砂・植生浄化などを段階的に進めてきた。
　河川改修の主な対象区間は、高浜川が高浜川水門〜油ケ淵間（河口から１・３〜２・７�`地点）の延長約１・４�`、稗田川が高浜川合流点〜高浜市・安城市境付近間の延長約４�`、油ケ淵が高浜川上流端〜６・３�`地点間の延長約６・３�`、長田川が油ケ淵〜榎前橋間の延長約３・５�`、半場川が油ケ淵〜宮下橋間の延長約４・８�`、朝鮮川が半場川合流点〜石津橋間の延長約２・６�`。
　これまでに稗田川で護岸、橋梁改築１基など延長約２・９�`分の整備を完了。この他、油ケ淵で延長約６・１�`（浚渫、覆砂、植生浄化）、長田川で延長約１・３�`（護岸、橋梁改築など）、半場川で延長約１・９�`（護岸、橋梁改築１基など）、朝鮮川で延長約０・３�`（護岸など）の整備を完了している。
　高浜川については高浜川水門地点に高潮ポンプ（毎秒15立方�b）を設置し、高潮による水門閉鎖時の洪水に対する安全性を確保する計画。設置工事は24年度以降になる見通し。
　今後の見通しについては、「事業進捗はおおむね順調で、計画通り38年度に完了する見込み」とした。
　また、高浜川流域の18年度時点の市街化率は50・１％。河川整備計画では策定時に、将来的な市街化率を約50・４％と想定しており、おおむね当初想定の範囲内で推移。算定要因に大きな変動がないため、事業採択時と同様の事業効果が発現されるとしている。