都 広尾病院浸水対策で基本・実施設計着手
2020/2/10 東京
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東京都病院経営本部は、広尾病院の浸水対策工事に向けた基本・実施設計業務を伊藤喜三郎建築研究所(豊島区)に委託した。浸水予想区域図上、建物内が最大50a浸水する可能性があるため、外壁スリットや扉の改修、止水版の設置、配水設備の改修など、最大規模の親水が発生しても病院の運営を継続できる対策を検討し、設計に落とし込む。
広尾病院については、災害拠点病院としての機能を強化するため、同じ敷地内にある広尾看護専門学校(いずれも渋谷区恵比寿2ノ34ノ10)とともに現在の敷地内で建て替える計画だが、日常の診療を継続しながら段階的に事業を進めるため、完成までに長期間を要する。そこで、現在の施設の耐水対策を実施し、大規模な水害の発生時にも病院機能を維持できるようにする。
既存建物の規模は、本館が鉄骨鉄筋コンクリート造地下2階地上8階塔屋2階建て延べ3万4104平方b(1980年完成)、別館が鉄骨造3階建て延べ2120平方b(2000年完成)。既存建物の排水設備や地下埋設物、構造などを踏まえ、浸水経路を把握した上で、外壁スリットや扉の改修、止水版の設置、排水設備の改修といった工事内容を検討し、基本・実施設計にまとめる。年度内に成果を得て2020年度以降、改修工事を実施する。
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