四国水族館新築工事 3月20日オープン
2020/3/9 四国
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宇多津町にある「うたづ臨海公園」内に、2018年7月から建設を進めてきた「四国水族館」新築工事が完成し、いよいよ3月20日にオープンする。
設計・施工を大成建設が担当し、18年7月から基礎工事を始め12月に本館棟1階床部分の配筋工事に着手。合わせて鉄筋コンクリート造の大水槽の躯体工事にも着手した。総数74基の水槽のうち、大水槽、イルカプール、サメ影水槽、カワウソ水槽、うずしお水槽の5基を躯体水槽(現場打ちの鉄筋コンクリート)で作り、残りの69基は海外および国内メーカーが製作したユニット水槽(FRPまたはアクリル製)を採用し据えた。
特に大型水槽に用いる厚さ約395_のアクリル板は、工場で製作した平板を4分割し、1パネル約9dの板をクレーンで吊り上げ、搬入後に1枚に重合(じゅうごう)し定位置に据えた。重合作業には、日本の企業が有する特殊な技術が用いられている。
水族館建設には一般的な工種に加え、水槽のアクリル工事の他、水槽防水工事や擬岩工事など水族館特有の工事が必要となるのが特長だ。
海水や淡水など大量の水を有するため、生物が生活しやすい環境、展示としての魅力を維持するための特殊なプラント機能であるLSS(Life Support System)を備えている。
LSSには、大成建設が水族館建設の実績を生かしたシステムを採用。省人化や運用の効率化をできる限り考慮し、各水槽システムの運転管理を行っている。
「通常の建築工事と違う水族館専門の工事業者が入場するため、工程などの連絡調整が大変だった。三次曲面形状の水槽や吹き抜け空間が多く、躯体形状に合わせた仮設計画や安全対策で苦心した。また、風が強い場所ゆえに仮囲いなどの転倒対策にも気を使った」と竹蓋慎二所長。「自身にとって初の水族館建設現場であり、そのノウハウを学びながらみんなで完成させることができた」と語る。
<概要>
▽発注者―SMBC信託銀行(東京都港区)▽設計・監理 、施工―大成建設四国支店(高松市)▽工期―18年7月2日〜19年12月27日▽規模―鉄筋コンクリート・鉄骨造地下1階地上2階建て延べ7061平方b▽水槽総数―74槽、水量総数―2233立方b
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