愛知県 新型コロナ対策で指名競争範囲拡大
2020/5/25 中部
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点線囲み内斜線部が指名競争拡大適用範囲
愛知県の建設部門(建設局、建築局、都市整備局)は、新型コロナウイルス感染症対策の一環で、期間を限定した特例的な対応として、指名競争入札の活用対象工事の範囲を拡大する。指名競争入札は通常、設計金額5000万円未満の簡易な工事に適用しているが、1億5000万円未満(総合評価簡易型・標準型全件と特別簡易型1億5000万円以上を除く)にまで範囲を広げる。6月1日〜9月30日の発注案件(指名通知)に適用する。
同部門では、主に一般競争と指名競争により工事を発注している。一般競争は原則、5000万円以上の全ての工事と、1000万円以上5000万円未満の工事から抽出(工事内容に応じて)するとともに、総合評価落札方式を適用している。このうち技術力を求めない特別簡易型のうち1億5000万円未満の工事案件について、「指名競争を適用することができる」と暫定的に規定する。
1億5000万円未満の工事は、基本的に出先事務所契約分となるため、指名競争への適用の可否は、出先事務所が、案件ごとに地域の実情、施工条件などを考慮し判断していくことになる。発注見通しの変更は7月の定期更新時になる見通し。
また、これに伴い、発注基準・格付けの運用も規定を変更。指名競争入札を適用する場合の発注基準を、当該発注工事等級の1級上位もしくは1級下位の等級からも選定できるようにする。
指名競争範囲の拡大は、国土交通省の方針に呼応した措置。同建設部門は当初発注見通し(4月公表)で全1540件の工事発注を予定。ここまでは順調に工事を執行してきているようだが、今後、発注が本格化する時期を迎える。
そこで、期間を区切って指名競争入札の運用を拡大することで、配置予定技術者(受注者)の確保や提出書類(受発注者)を簡素化した上で、工事を円滑に発注し、上半期の執行率向上につなげる狙いだ。
建設業界団体、市町村へはすでに周知済み。
10月以降の対応は、新型コロナウイルス感染症の拡大状況や上半期の執行状況を踏まえて検討するとしている。
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