世田谷区 梅丘図書館改築など3事業を延期
2020/6/4 東京版 掲載記事より
いいね | ツイート | |||
0 |
世田谷区は、梅丘図書館改築と弦巻中学校改築、上用賀公園整備の3件について事業スケジュールの延期を決めた。6月10日開会の区議会第2回定例会に関連予算減額の補正予算案を上程する。世田谷区の新型コロナウイルスの感染者数は433人(6月3日時点)と都内自治体で最多で、補正額42億6137万円のうち、約21億円を新型コロナウイルス感染症拡大に伴う医療支援や予防対策、事業者支援などに充てる。これらの財源を確保するために建設事業の一部を延期し、費用を振り向ける格好だ。
梅丘図書館(代田4ノ38ノ10)は現地での建て替えを計画しており、建築を7月、電気と空調を2021年3月の発注を見込んでいた。新たな図書館の規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ2980平方b。現図書館は地下1階地上2階建て延べ1742平方b。建設費として20年度当初予算に5億円、21〜22年度の債務負担行為に限度額8億5898万円を設定したが、減額する。
弦巻中学校(弦巻1ノ42ノ22)では松丘幼稚園との複合化改築を計画。19年度に校舎・園舎棟の規模を鉄筋コンクリート造4階建て延べ6800平方b程度とする基本構想をまとめ、21年度に仮設校舎の整備、22年度に既存校舎解体と新校舎建設に着手する予定だった。20年度は山下設計(中央区)が基本設計を進めていたが、いったん作業を中断する。
上用賀公園(上用賀4ノ32)は、隣接する公務員宿舎用賀住宅跡地の約3万1000平方bを取得し、体育館や管理用施設、球技グラウンドなどを新設する拡張整備を計画。事業費として民間導入可能性調査・基本計画策定に3000万円、公園整備に6億5000万円、体育館整備に32億〜34億円を見込む。PFIなど民間活力を導入する方針で、20年度は事業協力者を選定し、基本計画を検討する予定だった。
この年の世田谷区の発注予定案件 | この年の世田谷区予算情報 |
特集コーナー
このコーナーでは、入札情報関連の話題や建設業界注目の情報、工事ニュースなどを取り上げます。