物調 コロナによる設備投資への影響調査
2020/6/19 神奈川
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建設物価調査会は、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行が2020年1〜3月期以降の国内建設投資、機械投資にもたらした影響について、アンケート調査を実施した。「変わらない」との回答が8割近くを占めたものの、建設投資では7%、機械投資では9・4%の企業が「後ろ倒しになった」と答えたことが分かった。材料調達の遅れを理由に挙げた企業が多い。
アンケートは、民間企業設備投資動向調査の対象企業に郵送とメールで行ったもの。1884社に対し、3月1日時点の状況を調べた。38・9%に当たる733社から回答を得た。
新型コロナウイルス感染症の流行を受けても計画が「変わらない」としたのは、建設投資で80・1%、機械投資で78・6%。「前倒しになった」は、建設投資0・3%、機械投資0・4%だった。
計画が「後ろ倒しになった」要因については、建設投資、機械投資とも材料(国内、海外製)の遅れが上位を占めた。これに、自宅待機による遅れ、在宅勤務による遅れが続いている。この他に、キャッシュフローの確保、先行き不透明で投資計画を見直し、発注先企業の工事停止を理由に挙げる企業もあった。
産業別の計画への影響を見ると、運輸業とサービス業で「後ろ倒しになった」とした企業の割合が他産業に比べて高い。資本金別では、「後ろ倒しになった」と答えた企業が50億円以上で比較的多かった。
〇4〜6月期 45・2%増
4〜6月期の投資計画はどうなっているのだろうか。建設物価調査会が3月1日時点で実施した第154回民間企業設備投資動向調査によると、建設投資(計画)は前年同期比45・2%増だったことが分かった。製造業が落ち込む一方、「建設業」や「不動産業」が好調の非製造業が増加すると見込んだため。機械投資を加えた設備投資額(ソフトウエア投資額と土地購入費を除く)は14・9%の増加。
建設投資を投資区分別に見ると、非住宅建築は23・5%増。「その他の建築物」「事務所・店舗等」が増加する見込みのため。住宅(賃貸住宅・社宅など)は174・3%増、土木は46・5%増。
産業別の動向は、製造業が23・1%の減。「基礎素材型産業」が増加するものの、「加工組立型産業」と「生活関連型・その他産業」が減少するため。非製造業については、全8業種のうち「情報通信業」と「サービス業」を除く6業種が増える見込みとしていた。全体では65・5%の増。
資本金階層別に建設投資を見ると、資本金10億円以上が51・7%増、資本金1億〜10億円が0・4%増となる見込みだ。
調査は、新型コロナウイルスの影響調査と合わせて実施。調査対象企業数、回答数も同じ。
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