愛知県 衣浦大橋架替 パシコンで予備設計
2020/9/29 中部
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奥側が東向きの衣浦大橋
愛知県建設局は、衣浦港に架かる国道247号衣浦大橋(東向き)の架け替えに備え、2020年度中に予備設計をまとめるとともに、関係機関協議を進める考えだ。基本・実施設計は21年度以降になる見通し。
予備設計は、橋梁本体の予備設計の他、架け替えで必要となる現道交通の切り回しや、近接する既設橋梁を考慮した施工計画を一括して検討する。パシフィックコンサルタンツ中部支社(名古屋市西区)が担当し、21年3月末の納期でまとめる。
衣浦大橋は、半田市洲の崎町から高浜市碧海町に向かう東向き(下り線)と、西向き(上り線)の2橋で構成。架け替える東向きは国内初の海上橋として1956年に供用を開始した。橋長は412b。橋種は6径間のトラス橋で、橋の途中でデザインが異なる特徴を持つ。
現状は、橋の幅員(ガードレールの内側)が約6bと狭く、大型車両が並走できず、周辺の交通混雑の要因となっている。こうした現状を踏まえ、地元は架け替えを要望。9月28日の県議会答弁で、鎌田裕司局長が架け替えの方針を示すとともに、これまでの検討状況を説明した。
架け替えに当たっては「同橋の西側にある衣浦大橋西交差点に、将来北側から接続する都市計画道路衣浦西部線と整合を図る必要があり、同局で交差形状を含めた将来計画の検討を進めてきた」としている。
一方、西向きの衣浦大橋は78年に完成、現在、左折専用橋梁の架設工事を進めている。下部工は7基中6基が完成し、残る橋台1基を整備中。上部工は2019年度に製作・架設工に着手、21年度の現地で架設工事に入る予定。
大村秀章知事は、「国道247号は県の国際競争力を高める重要な社会基盤。衣浦大橋の架け替えをはじめ、将来にわたって円滑な交通を確保する必要がある」との考えを示した。
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