大学施設の3密対策 柔軟化・分散化を推進
2020/9/29
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文部科学省は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に対応した新たな大学施設の在り方案をまとめ、国立大学施設の整備充実に関する有識者会議に提示した。研究室や講義室の多目的スペースを広く取り、レイアウト変更を容易にすることで必要に応じて3密を回避できるようにする。また、自学自習用のスペースについても、利用者の分散を促すため十分な広さを確保する。デジタル技術を活用したオンライン教育に対応するための設備も確保し、キャンパスでの対面式の教育との効果的な組み合わせを目指す。
新型感染症の拡大以降、多くの大学が急速にオンラインでの授業を導入し、教育・研究の機会を確保しようと模索している。他方、オンラインでは実験・実習系の授業や、研究のための集中的な議論も困難なことから、対面での交流による教育・研究の場の確保も大きな課題となっている。
こうした課題を踏まえ、文科省はオンラインと対面式の双方に対応した大学施設という将来像を新たに打ち出した。オンライン化への対応では授業配信のできるスタジオや、自由な時間に講義を受講できるスペース、遠隔操作が可能な実験機器などの導入・整備を想定。対面による教育・研究では、他大学や企業との共同研究スペースや、研究室の枠を越えた連携を生み出すオープンスペースなどを、3密回避に配慮しながら整備する。
この他、大学施設の在り方案では、緊急的な衛生対策として、▽換気・空調設備の配置▽トイレでの接触感染リスク軽減に向けた水栓、出入り口ドアの自動化―を盛り込んだ。
文科省では今後、老朽化した大学施設の改善整備に向けた目標や、施設整備の効率化に向けた制度改善などを検討していく。こうした事項を踏まえ、21年3月をめどに、国立大学施設の整備に関する5カ年計画を新たにまとめる。
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