4週8閉所以上は38% 20年度上期の週休2日 日建連会員
2020/12/23
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日本建設業連合会(日建連、山内隆司会長)は、『週休二日実現行動計画』の2020年度上半期のフォローアップ報告書をまとめた。4週8閉所以上を達成した作業所は37・9%で、前年同期と比べ7・9ポイントアップした。4週6閉所以上が72・4%を占め、前年同期より3・9ポイント向上した。また、4週8閉所以上の割合は、公共工事主体の土木が44・1%だったのに対し、民間主体の建築は31・9%と低く、12・2ポイントの開きがあった。
『週休二日実現行動計画』で日建連は、21年度末までに全ての現場で4週8閉所を実現することを目指している。これに向けてフォローアップ調査を今回、会員142社を対象に実施。102社が回答した。対象となる工事は請負金額1億円以上か工期4カ月以上で、土木6293現場、建築6534現場の計1万2827現場について回答があった。閉所の状況は、半期(26週)の閉所日数を週当たりの閉所日数に換算して算定した。
週休2日の形態は、「土日閉所を基本とした作業所」が76・1%、「土日閉所を基本としない作業所」が23・9%で、全体の4分の3強が土日閉所を基本としていた。土木では80・7%、建築では71・7%が土日閉所を基本としていた。
「土日閉所を基本とした作業所」では、41・3%が4週8閉所以上を達成しており、「土日閉所を基本としない作業所」での達成率27・2%を14・1㌽上回った。
また、37・9%が4週8閉所以上を達成する一方、15・1%が4週5閉所未満、12・5%が4週5閉所だった。
「土日閉所を基本としない作業所」に絞ると約4分の1の24・5%が4週5閉所未満だった。特に建築の「土日閉所を基本としない作業所」では、27・8%が4週5閉所未満で、4週8閉所以上の24・4%を上回った。
一方、土木の「土日閉所を基本とした作業所」での4週8休以上の達率は47・1%と特に高かった。
会員企業からの意見や感想では、新型コロナウイルス感染の影響に関して「建築で、緊急事態宣などによって閉所日数が多い結果となった」という指摘がある一方、「コロナ禍でも工期厳守に縛られ、閉所できない状況もあった」という声も出た。
また、工期に関して「民間工事の多くの施主は週休2日に対して関心が薄く、契約工期の設定が厳しかった。建設業法の改正による『著しく短い工期設定の禁止』が、社会に広く周知され、守られるよう期待したい」という声もあった。
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