都 練馬城址公園、23年度に一部開園へ
2021/1/25 東京
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練馬城址公園の計画区域。大部分をスタジオツアー施設が占める
東京都公園審議会(会長・梨雅明日本公園緑地協会副会長)は、練馬城址公園の整備計画の中間まとめを発表し、段階的な整備に向けたスケジュールを示した。民間事業者が整備・運営を担う「ハリー・ポッター」のスタジオツアー施設が開業する2023年度をめどに、エントランスや川辺の散策路など一部のゾーンを開園。防災拠点としての機能を拡充する。パブリックコメントを実施した上で5月ごろに審議会としての答申をまとめる。
練馬城址公園(練馬区春日町1丁目、向山3丁目)は、1957年に都市計画公園として約26・66fが都市計画決定し、公園の整備に向けた検討を都が進めてきた。
計画区域の大部分を占める約22fは、2020年8月に閉園した遊園地「としまえん」の敷地となっている。跡地には「ハリー・ポッター」のスタジオツアー施設を設置することが決まっており、30年間の運営を検討している。
この計画も踏まえ、都市計画区域内をゾーニングした上で、ゾーンごとに段階的に公園を整備・開園する方針。中間まとめでは、▽花のふれあい▽エントランス交流▽川辺の散策▽人々をつなげ歴史を伝える文化▽にぎわいアクティビティ―の五つのゾーンを示した。
まずは23年度の開園を目指して、「花のふれあい」「エントランス交流」「川辺の散策」の各ゾーンの工事に着手する。
花のふれあいゾーンは、地元商品を販売・購入できるイベント広場や災害時に避難・活動場所として機能する草場広場を整備する。また、幅員の広い道路に隣接しているため、車での来園者の玄関口とするとともに緊急時の車両空間を確保する。
西武豊島線と都営大江戸線の豊島園駅に近いエントランス交流ゾーンは、公園の玄関口とする。電車利用の来園者を受け入れるエントランス機能を持たせる。
川辺の散策ゾーンでは、計画区域内を流れる石神井川沿いの桜並木を生かした散策路や飲食店などを整備する。
三つのゾーンの整備と並行して「ハリー・ポッター」のスタジオツアー施設の整備をワーナーブラザーズジャパン(港区)と関係各社が進め、23年度にオープンする予定。スタジオ施設の設置期間終了後に、都がにぎわいアクティビティゾーンとして、アスレチックやキャンプ場、多目的広場をはじめとした野外体験ができる空間として機能を刷新する。
この他、人々をつなげ歴史を伝える文化ゾーンについては、練馬城の地下遺構を保全しつつ、災害時の避難場所として整備する。工事に着手できた部分から順次開園し、公園の機能を拡充していく。
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