大阪市 地球温暖化対策改定案まとめる
2022/7/5 大阪
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夢洲・咲洲地区の水とみどりあふれる骨格軸の空間デザインイメージ(うるおい軸のイメージ)
大阪市は、地球温暖化対策実行計画(区域施策編)改定計画案をまとめた。国が2030年度の温室効果ガス削減目標を13年度と比べて46%の削減に引き上げ、「さらに50%の高みに向け挑戦する」と表明したことに伴い、大阪市でも30年度の削減目標を13年度比30%削減から50%削減に引き上げ、地球温暖化対策を一層強化する。夢洲・咲洲地区やうめきたなどで創蓄省エネモデルの構築や新たなエネルギービジネスの創出に取り組む。
50年の温室効果ガス排出量を実質ゼロとする脱炭素社会「ゼロカーボンおおさか」の実現に向け、五つの「まち」の在り方と施策をまとめる。このうち、「脱炭素の仕組みを組み込んだ持続可能なまち」では、うめきた(大阪駅北地区)で、未利用エネルギーの活用、超低炭素、BCP連携拠点など、大阪らしさを生かした創蓄省エネモデルの構築や周辺地域を支える強靱(きょうじん)なエネルギーインフラの整備を目指す。
夢洲・咲洲地区では、メガソーラー発電事業やリユース蓄電池を用いたVPP実証事業など「夢洲まちづくり構想」に掲げる脱炭素の地産地消エネルギーシステムの具体化を図り、新たなエネルギービジネスの創出に取り組む。さらに、25年大阪・関西万博をSDGsの達成に貢献する環境技術のショーケースと位置付け、環境・エネルギー分野における先進技術・システムの導入を積極的に検討する。
大阪“みなと”カーボンニュートラルポート(CNP)形成事業では、大阪港・堺泉北港・阪南港におけるCNP形成計画を策定し、脱炭素化に配慮した港湾機能の高度化などを図り、府営港湾と一体となって大阪“みなと”におけるCNPの形成を推進する。
緑地の保全・緑地の推進では、屋上緑化や壁面緑化、街路樹の保全・育成、都市公園の整備に取り組む他、駐車場や道路沿いなどの空間を活用し、雨水をゆっくり地中に浸透させる構造を持った緑地(雨庭)の設置を進める。
市は同案に対する市民からのパブリックコメントを8月12日まで受け付ける。
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